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考古学実地研究2

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令和2年度以降入学者 考古学実地研究2
教員名 小池聡
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 実習と講義を主体とする講座ですので、対面授業の実施を基本とします。しかし、対面授業への参加が困難な学生(学部が認めた者、特別配慮学生、体調不良者、担当教員が認めた者)を対象に、講義主体授業回はオンデマンド型授業(毎回授業実施時に視聴し出題課題を回答する)を配信します。実習授業回は、実習用課題を出題します。
Canvas LMSコースID・コース名称 B146026F7 2024考古学実地研究2(小池聡・後・土2)
授業概要 考古学研究に必須な遺跡調査資料(遺跡・遺構記録、出土品など)の資料整理理論・方法を学び、実資料(考古実習資料など)を用いて実技を習得します。

遺跡調査の成果である発掘調査報告書の作製理論、方法を学びます。

遺跡調査、資料整理、発掘調査報告書など考古資料から構築される考古学研究法を考察します。

考古資料に実際に触れ観察し、その表現方法を学びます。
授業のねらい・到達目標 発掘調査資料整理から構築される考古学研究法を学ぶことができます。考古学的思考法、表現や記述方法を学ぶことができます。

遺跡資料整理から遺跡調査報告書作製までを学ぶことができます。

遺跡調査資料を用いて、資料整理実技を実習しながら学ぶことができます。
多くの考古資料に実際に触れ観察・研究し、その表現方法を学ぶことができます。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP4~7及びカリキュラムポリシーCP4~7に対応しています。
・日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて解決案を作成できる。(A-4-3)
・新しい問題に取り組むために、必要な情報を収集し、それを分析して用いることができる。(A-5-3)
・様々な人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる。(A-6-3)
・学修活動において、積極的にリーダーシップ及び指導力を発揮して、他者と協働して作業をすることができる。(A-7-3)
授業の形式 講義、実習
授業の方法 対面講義・実習授業 講義:パワーポイントや資料を用いて講義します。実習:発掘調査機材を実際に用いて、遺跡記録作業の実技を学びます。前期授業成果の実践として、夏季休暇中(9月初旬で約10日間程度の予定)に実施する遺跡学術発掘調査に参加し、遺跡発掘調査を体験します。適宜リアクション課題を出題して、それぞれが考え表現することを学びます。学習資料を毎回配布し、受講参考、受講後学習資料とします。

実習科目であるので、対面受講を原則としますが、対面授業への参加が困難な学生(学部が認めた者、特別配慮学生、体調不良者、担当教員が認めた者)講義主体授業回はオンデマンド授業を配信します。授業視聴後課題を提出し、習熟度を評価します。実習授業回については実習内容に合わせた課題を設定し、課題レポートの内容を確認して評価します。

9月初旬頃(予定)に実施計画している考古学実習に、感染症罹患などの理由により参加できない場合は考古学実習用課題を用意し、提出課題の内容を評価します。

受講者への連絡はCanvas LMSの連絡事項欄に掲示し、メールでも通知します。受講生は必ず登録期間中にCanvas LMSに登録してください。連絡事項・メールは随時確認してください。

対面授業に参加困難な場合は、メールで相談してください。
履修条件 史学科学生に限ります。(但し、学芸員コース履修生の受講は認めます。)
考古学実地研究1を受講し、考古学実習に参加した学生に限ります。
授業計画
1 ガイダンス  考古学研究と資料整理を考える
【事前学習】これまでの考古学体験を思い出しておく。 (1時間)
【事後学習】資料整理の理論、具体方法をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 遺跡調査成果の表現方法 調査報告書の役割と内容を学ぶ
【事前学習】遺跡調査の成果がどのように表現されているか調べてみる。 (1時間)
【事後学習】調査成果表現方法ごとの特徴をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 遺跡・遺構論の展開 遺跡・遺構整理法 どのように考古資料化されるか
【事前学習】夏季実習で作成した記録類の種類と作製法をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】遺跡・遺構整理法の種類、手順、留意点などをまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 記録類基礎整理の実技① 遺跡・遺構図の整理実習
【事前学習】夏季実習作製遺跡・遺構図(コピー配布予定)を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】実習した遺跡・遺構測量図整理の手順、注意点や留意点をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 記録類基礎整理の実技② 遺跡・遺構図の作製実習
【事前学習】前回講義で学ん遺跡・遺構図作製手順を見直しておく。 (1時間)
【事後学習】実習した遺跡・遺構図作製作業の手順、注意点や留意点をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 記録類基礎整理実技③ 遺跡・遺構図の表記・記述法実習
【事前学習】遺跡・遺構を説明する基準、方法を考えてみる。 (1時間)
【事後学習】実習した遺跡・遺構記述手順や方法、留意点、注意点をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 発掘調査成果の評価① 遺跡・遺構編 遺跡・遺構・遺物の関係をどのように考察するか
【事前学習】「場所」と「ヒトの行動」の関係を考えてみる。 (1時間)
【事後学習】遺跡・遺構資料化の方法、留意点をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 遺物論の展開 遺物整理法 遺跡出土遺物から何がわかるか
【事前学習】夏季実習で体験した遺物出土状況を思い出してみる。 (1時間)
【事後学習】遺物整理作業の意味をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 遺物基礎整理の実技① 遺物の洗浄・注記作業実習
【事前学習】第7回授業で学んだ遺物整理法の手順を復習しておく。 (1時間)
【事後学習】実習した遺物水洗洗浄、注記作業の方法、留意点をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 遺物基礎整理の実技② 遺物の分類・接合作業実習
【事前学習】「もの」を分類する基準、方法を考えてみる。 (1時間)
【事後学習】実習した分類・接合作業の手順、方法、留意点をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 遺物基礎整理の実技③ 遺物の資料化 考古資料の具体的表現を学ぶ
【事前学習】「もの」を資料化する着眼点を考えてみる。 (1時間)
【事後学習】授業で学んだ遺物資料化の種類・特徴、方法をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 遺物基礎整理の実技④ 遺物の表記・記述法実習
【事前学習】「もの」を説明する方法、手順を考えてみる。 (1時間)
【事後学習】出土遺物表記・記述法の留意点などをまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 発掘調査成果の評価② 遺物編 再び遺物から何が語れるか
【事前学習】「もの」の広がりや組み合わせはどのような意味を持つか考えてみる。 (2時間)
【事後学習】遺物資料化の方法、留意点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 発掘調査成果の評価③ 遺跡・遺構と遺物の総合評価 考古資料の評価法を学ぶ
【事前学習】遺跡・遺構・遺物から導かれることはどのようなことか考えてみる。 (1時間)
【事後学習】レポート課題の作製準備を行う。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 遺跡発掘調査報告書作製方法とその理論 考古学的叙述・歴史的叙述へ
【事前学習】指定した遺跡発掘調査報告書を1冊通覧しておく。 (1時間)
【事後学習】実際の遺跡や博物館・資料館を見学して、学んだことを振り返り遺跡や考古資料にアプローチする。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 なし
参考書 第1回ガイダンスで授業資料として提示します。また、各回授業で必要に応じて参考文献を示します。
成績評価の方法及び基準 レポート:第14回授業時にレ―ポート課題を出題します。(50%)、授業参画度:適宜実施するリアクション課題などを参照します。(50%)
適宜実施するリアクション課題と第13回出題のレポート課題で評価します。
オフィスアワー 実施します。気軽に何でも相談ください。授業時に申し出てください。またはCanvas LMS、メールでも連絡ください。

オンデマンド型授業の場合は、リアクション課題に記載してCanvas LMSで連絡ください。すべてフィードバックします。また、メールでも対応します。
備考 対面授業受講困難な学生は事前に申し出てください。

Canvas LMSが利用できない学生は事前に申し出てください。

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