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社会学演習

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令和2年度以降入学者 社会学演習
教員名 松橋達矢
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業を前提にします。
Canvas LMSコースID・コース名称 G03507A06 2024社会学演習(松橋達矢・前・水2)
授業概要 「グローバル化と食」から社会を考える:グローバリゼーションの歴史社会学一歩前
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい&到達目標>
本演習では、私たちの身近な場所である、スーパーやコンビニ、飲食店が集う「都市」、身近な営みである「食」ないし「食べ物」のあいだの結び目に成立する「食の風景」に着目しながら、<ヒト-モノ-コト-場所>の連なりからなる私たちが生きる社会のありようを、社会変動、とりわけ「グローバリゼーション」の視点から読み解いていくことを通じ、以下の〔知識・技能・態度〕の修得を主たるねらいとします。

・ローカル、ナショナル、グローバルなものの相互浸透が拡大する現代日本社会の特質に接近する作法を身につけること
・グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨くこと

<日本大学教育憲章との関係>
上記の〔知識・技能・態度〕の習得を経て,以下の〔能力〕を育むことを目標とします。
・自身の認識の外側に存在する社会に対する関心を持ち,理解するために必要な情報や知識をみずから収集することができる。
 (A-5-2: 挑戦力)
・設定された課題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論することで,理解を深めることができる。
 (A-6-2: コミュニケーション力)
・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し,他者と協働して作業をすることができる。
 (A-7-2: リーダーシップ・協働力)
・自身の学修経験の振り返りを継続的に行いながら,改善策を検討することができる。
 (A-8-2: 省察力)

<各種ポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5~8及びカリキュラムポリシーCP5~8に対応しています。
授業の形式 演習
授業の方法 教員による基本事項のレクチャーに加え、4つの「食」を入り口とした、文献購読+発表+ワーク(個別 or グループ)を行います。
ワーク終了後に教員による解説を行うことで、授業終了時提出する課題ならびにワークに対するフィードバックを図ります。

具体的には以下の通りです。
①授業方法はa.学生個人ないしグループによるプレゼンテーション、b.aに対する教員による解説、を中心に行う。
②学生は出校&教室での参加を基本とする。なお、各種事情により各回においてZoomでの参加を希望する場合は、〔理由〕を述べて担当教員の許可を得ることとし、(コミュニケーションの必要性から) ビデオをオンにした状態にて参加すること。
③発表担当者は前回授業時ないし終了後に提示された課題等(授業終了時に教室にて、または終了後、Canvas LMSにて課題情報提示&課題関係資料を配布)の内容を良く整理し、各授業回にて指定された形式にて報告内容をまとめる。
④司会・コメント担当者、ならびにその他の受講学生も課題等に主体的に取り組んだ上で、質疑応答&議論において自らの理解を深めることに注力する。
⑤授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。
⑥なお、授業計画は講義進行の多寡、受講学生の関心に応じて変更されることがある。
履修条件 セレクションを通過した学生
授業計画
1 【ガイダンス&あなた/わたしにとっての「食」とは?】
「他己紹介」と前期スケジュールの確認
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく (1時間)
【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく (1時間)
【授業形態】対面授業
2 【グローバル化ってそもそも何だ?(1)】
グローバリゼーション論の基礎的事項&文献購読の作法確認(A-5-2,A-6-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、内容を把握する (1時間)
【事後学習】もう一度論文を読み直し、自身の作成したレコメンドシートを修正する (1時間)
【授業形態】対面授業
3 【グローバル化ってそもそも何だ?(2)】
グローバリゼーション論の基礎的事項&レジュメ作成方法等確認(A-5-2,A-6-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間)
【事後学習】他者の作成したレジュメをもとに、自身の作成したレジュメを修正する (1時間)
【授業形態】対面授業
4 【あなたが「食」を選ぶ基準は?(1)】
ブランド・ショッピング空間・広告という魔術(レジュメを基にした報告&議論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間)
【授業形態】対面授業
5 【あなたが「食」を選ぶ基準は?(2)】
ブランド・ショッピング空間・広告という魔術(「子ども時代の思い出の品」をテーマに「ノスタルジー」について課題&議論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間)
【授業形態】対面授業
6 【半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(1)】
複雑化する食品供給網とグローバルフード(レジュメを基にした報告&討論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間)
【授業形態】対面授業
7 【半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(2)】
複雑化する食品供給網とグローバルフード(私たちの1週間の献立を振り返るグループワーク&討論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間)
【授業形態】対面授業
8 【半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(3)】
複雑化する食品供給網とグローバルフード(スーパーマーケット実習&成果報告)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】スーパーに足を運び、価格調査を行う (1時間)
【事後学習】調べてきた原材料の輸出入状況を含めた基本情報を各種統計から調べておく (1時間)
【授業形態】対面授業
9 【私たちの「食」は安すぎる?(1)〔対面授業〕】
工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(レジュメを基にした報告&討論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間)
【授業形態】対面授業
10 【私たちの「食」は安すぎる?(2)】
工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(ドキュメンタリー視聴&課題)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】視聴予定のDVDのレコメンド等を確認しておく (1時間)
【事後学習】視聴した内容を踏まえ、みずからのレコメンドを作成する (1時間)
【授業形態】対面授業
11 【なぜ飢える?なぜ余る?(1)】
飢餓と飽食をめぐる社会学(レジュメを基にした報告&討論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間)
【授業形態】対面授業
12 【なぜ飢える?なぜ余る?(2)】
飢餓と飽食をめぐる社会学(日米のフードデザート問題とフードスタンプという取り組み)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間)
【授業形態】対面授業
13 【「グルメ」というドラマはどのように成立するか(1)】
スペクタクルと現実のあいだ(レジュメを基にした報告&議論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間)
【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間)
【授業形態】対面授業
14 【「グルメ」というドラマはどのように成立するか(2)】
スペクタクルと現実のあいだ(「フード・ポルノ」「飯テロ」の諸側面について議論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】第2回~第13回の内容等を確認しておく (1時間)
【事後学習】討論の内容を踏まえ、討論内容の論拠を各種データから確認しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
15 【改めてあなたが「食」を選ぶ基準は?】
多様なアイデンティティをめぐる分断とゆらぎ(ジモト飯とソウルフード/ラーメンはグローバルか?/ジャンクフードとマクロビのあいだ/いずれかのテーマのグループワーク&議論)
(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】第2回~第14回の内容等を確認しておく (1時間)
【事後学習】解説を踏まえ、自身の研究関心についてまとめておく (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 課題文献の入手・使用方法等については、授業開講時(初回ガイダンス)に指示します。
参考書 授業内で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:テーマに即し、課題文献との関連でまとめられた(複数回の)「事前課題」の完成度から(30%)、授業参画度:第1~15回で実施される作業や報告、それを受けての討論等への貢献度から評価します。(70%)
*能力(A-5-2~A-8-2)の習熟度については、別途配布のチェック項目に基づき評価する 。
オフィスアワー 基本的には授業終了後に研究室にて対応、それ以外はCanvas LMSやメール、チャットでの対応とします。
質問の方法等は、授業の中で指示します。
備考 【初回講義開始までに、当該授業のCanvas LMSのコース登録を行うこと】

対象は「食」ですが、あくまで「食」を係留点として国家や都市、エスニシティ、環境、インフラ(交通/情報等)など多様な領域や「モノ」のつながりが、いかにしてグローバル化する社会という不可視なものにリアリティをもたらすかという点を考えることが重要ですので、テレビのニュースや新聞、街の風景や日々の買い物先など、至る所で顕在的ないし潜在的に存在するグローバリゼーションの痕跡を探るべく、常にアンテナを張りめぐらせておくことを望みます。

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