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令和2年度以降入学者 | 質的分析法 | ||||
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教員名 | 山北輝裕 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | G054070X7 2024質的分析法(山北輝裕・前・水5) |
授業概要 | 質的調査の論理と方法を学び実習することがこの授業の主たるねらいである。 <「社会調査士コース」の必修8科目の1科目。「社会調査士」取得希望者は、必ず2年次に履修し単位を修得しなければならない> |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> ⑴質的社会調査の各種の方法について理解し、それを実施できるようになる。 ⑵質的社会調査の各種の方法が登場するに至った社会学史上の背景を理解し、説明できるようになる。 ⑶質的社会調査における一次資料、一次データを正確に作成することができるようになる。そのことによって「ポスト真実」と呼ばれる今日において、社会を「記録する」ことの重要性を説明できるようになる。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・人々が自明に思うことを疑う「脱常識」の観点から社会を考察する社会学の特性を踏まえ,現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。(A-3-2: 論理的・批判的思考力) *この科目は文理学部(学士(社会学)のDP3及びCP3に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 講義を行いコメントペーパーを各回で書いてもらう。翌週に再度解説やコメントを行う。 授業内で課題に対するフィードバックを行う。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:質的調査とは何か
【事前学習】社会調査入門の内容を復習する。 (2時間) 【事後学習】質的調査を用いた論文をciniiで集めてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
羅生門問題
【事前学習】『藪の中』を読んでみる。 (2時間) 【事後学習】アルフレッド・シュッツの著作を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
参与観察(出発前・準備)野宿者支援、暴走族調査などを例に
【事前学習】各自のテーマに関する先行研究はどのくらいあるかciniiで調べてみる。 (2時間) 【事後学習】調査のことをどのように現地の人たちに伝えるかを考える。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
参与観察(現場初心者)野宿者支援、大衆演劇調査などを例に
【事前学習】アルバイトなどはじめての現場でどのように振る舞ったか思い出してみる。 (2時間) 【事後学習】参与観察の際、どのような項目に注目すればよいか考えてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
参与観察(現場での違和感)野宿者支援、環境問題調査などを例に
【事前学習】日常生活をおくるうえで暗黙のルールはどのようなものがあるか考えてみる (2時間) 【事後学習】環境問題調査の論文を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
参与観察(メンバーになる頃)野宿者支援などを例に
【事前学習】日常生活におけるカテゴリーにはどのようなものがあるか考えてみる。 (2時間) 【事後学習】各自のテーマに関するカテゴリーにはどのようなものがあるか考えてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
参与観察(問題化)野宿者支援、障害者介助調査などを例に
【事前学習】これまでの授業をふまえ、各自の研究領域における問いを立ててみる。 (2時間) 【事後学習】障害者介助の論文を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
参与観察(メンバーか調査者か)野宿者支援などを例に
【事前学習】参与観察を行う調査者のポジションについて考えてみる。 (2時間) 【事後学習】「オーバーラポール」はなぜいけないとされているのか考えてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
インタビュー調査(アポの取り方・質問・基本編)野宿者支援、部落調査などを例に
【事前学習】インタビューを行うときにどのように協力者に頼むか、考えてみる。 (2時間) 【事後学習】部落調査の論文を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
インタビュー調査(調査する側・される側)野宿者支援、部落調査などを例に
【事前学習】インタビューの間、どのようなことに気をつけるべきか、考えてみる。 (2時間) 【事後学習】部落調査の論文を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
会話分析 緊急電話などを例に
【事前学習】日常の会話がどのようにはじまり、おわるか、あらためてふりかえってみる。 (2時間) 【事後学習】会話分析の論文を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
対象を描く(『文化を書く』の問題提起)労働者階級の生徒の調査を例に
【事前学習】対象を描く際に気をつける点は何か、考えてみる。 (2時間) 【事後学習】書けないことがある際、あなたはどうするか、考えてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
参与観察(現場を去る)野宿者支援、大衆演劇調査などを例に
【事前学習】参与観察をやめるときとは、どのようなときか考えてみる。 (2時間) 【事後学習】大衆演劇の論文を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
インタビュー調査(ライフヒストリー)野宿者支援、ハンセン病患者、在日朝鮮人、沖縄調査などを例に
【事前学習】ハンセン病患者、在日朝鮮人、沖縄調査のうちいずれかひとつの論文を読んでみる。 (2時間) 【事後学習】ハンセン病患者、在日朝鮮人、沖縄調査のうち事前学習で読まなかった論文を読んでみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
フィールドノート課題の回収と総括
【事前学習】これまでの授業のノートをふりかえり、質的調査をすすめていくうえでのポイントをふりかえる。 (2時間) 【事後学習】各自の研究領域に質的調査の方法が応用可能か検討する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 山北輝裕 『はじめての参与観察』 ナカニシヤ出版 2011年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(50%) 質的調査の方法を理解しているか評価します。(A-3-2: 論理的・批判的思考力) 単に出席のみによって評価点を加算するいわゆる「出席点」「平常点」は評価基準に含みません。 |
オフィスアワー | 金曜昼休み(研究室・メールにて対応) |