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経営戦略とビジネスモデルの社会学

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令和2年度以降入学者 経営戦略とビジネスモデルの社会学
教員名 立道信吾
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業を基本とするが、猛暑(夏季)、厳寒(冬季)、一時的な感染症の蔓延等の健康への甚大な影響が予想される気候下の授業日については、遠隔授業に切り替える可能性がある。前日に遠隔授業への変更を指示する場合がある。従って、毎週CANVAS-LMSを確認することを義務づける。
Canvas LMSコースID・コース名称 G08407A14 2024経営戦略とビジネスモデルの社会学(立道信吾・前・金4)
授業概要 経営戦略とビジネスモデルの社会学。企業間競争における経営戦略の役割をまず学んだ後、①世界をリードしてきた日本の製造業企業の生産システムの特徴、②小売業におけるビジネスモデルの革新、③写真業界における破壊的技術革新への対応、④企業の社会的責任などについて、企業のケーススタディをもとに解説を行う。本授業の担当者は、長年、厚生労働行政に関わる政策研究所で、産業組織、企業の人事労務管理などに関する研究の実務に携わっており、政策研究の専門家としての見地も交えて講義を行う。
授業のねらい・到達目標 〈知識・技能〉
企業経営についての理論を学ぶとともに、実際の企業のケーススタディを例に、企業の経営戦略やビジネスモデル、企業の社会的責任などを社会学の観点から分析することを目的とする。就職の際に必須とされる業界研究、企業研究の基礎を身につけることを到達目標とする.

〈能力〉
上記の〈知識〉〈技能〉を経て、以下の〈能力を育むことが目標である。
・人々が自明に思うことを疑う「脱常識」の観点から社会を考察する社会学の特性を踏まえ,現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。(A-3-2: 論理的・批判的思考力)

*この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、およびカリキュラムポリシーCP3に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 教員がオンスクリーンプレゼンテーションで授業を行う。受講生はこれをノートにまとめることを毎回の課題とする。対面以外での質問は原則CANVAS-LMSを通じて随時受け付ける。受講上の注意事項をCANVAS-LMSDを通じて随時伝達するので毎週CANVAS-LMSの掲示や教員から受講者向けのメールなどに注意すること。授業内容に関するコメントを対面授業、遠隔授業で求める授業回がある。授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行う。本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
履修条件 他学科生の履修も妨げないが、社会学の方法論、とりわけM.ウェーバーの「価値自由」やK.マンハイムの知識社会学などを理解した上で無いと、授業担当者の意図が正確に受講生に伝わらない授業回もある。社会学は人々の価値観の根幹にかかわるようなセンシティブなテーマを頻繁に取り扱う特殊な学問である。本授業においても、年齢、性、所得、家族形態、社会階層といったデモグラフィックな要因に言及するが、社会科学の方法論として、特定の立場にある人々に対する主観的な価値判断と客観的な事実は厳密に分離する必要がある。だが、時に人は客観的な事実の提示に対して、自らの主観的な価値判断と重ね合わせて、信念と異なる事実に対する拒絶反応が生じる場合もある。こうした問題が起こることから、受講生が疑問を感じた時に直ぐにこれに応える体制を整えるためにも可能であれば対面授業に参加できる者にのみ履修を許可したい。ただし、合理的配慮が必要な学生の受講を妨げるものではない。必要とされる具体的な配慮の内容について教員に連絡をいただければ対応する。
授業計画
1 ガイダンス 自己紹介 経営戦略とビジネスモデルの社会学の概要(A-3-2)
【事前学習】経営戦略」「ビジネスモデル」という概念についてインターネットで検索しておく (2時間)
【事後学習】日本経済新聞や各種のビジネス誌など、最近の企業の活動が理解できるような情報源と常に接するようにする。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 牛丼戦争 終わりなき価格競争 競争戦略の基本―価格戦略とブルーオーシャン戦略(A-3-2)
【事前学習】ポーターの経営戦略論のうち、コストリーダーシップ戦略と差別化戦略について調べておく (2時間)
【事後学習】ブルーオーシャン戦略とコストリーダーシップ戦略の違いは何かを明確に回答できるように考えておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 安さか味か マクドナルドとモスバーガー 競争戦略の基本2―コスト戦略に対抗する差別化戦略(A-3-2)
【事前学習】日本の外食産業の歴史のうち、日本で外食産業が本格的に普及してきた1970年代の時代背景について歴史の教科書などをみながら確認しておく (2時間)
【事後学習】差別化戦略の特徴について箇条書きで整理しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 小が大を制す画期的ビジネスモデル セブンイレブンジャパン―当たり前を疑う 前編(A-3-2)
【事前学習】大規模小売店舗立地法についてインターネットで調べておく。 (2時間)
【事後学習】コンビニが利益を上げられる最も大きな要因とは何かについて考えてお (2時間)
【授業形態】対面授業
5 コンビニエンスストアの経営戦略 セブンイレブンジャパン―変化への対応 後編(A-3-2)
【事前学習】単品管理という言葉の意味を調べておく。 (2時間)
【事後学習】 セブンイレブンを例に「仮説-検証型思考」とは何か説明できるようにしておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 世界最強 トヨタから学ぶ生産システム 圧倒的コストダウンをどう実現するか(A-3-2)
【事前学習】自動車の製造過程についてトヨタ自動車東日本株式会社の「車ができるまで」というページ(http://www.toyota-ej.co.jp/process/)で確認しておく。 (2時間)
【事後学習】トヨタ生産方式、リーン生産方式の特徴について箇条書きで整理しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
7 ファストファッションのビジネスモデル①―GAP,ZARA,ユニクロ(A-3-2)
【事前学習】洋服ができるまでのプロセスについてIFI BUSINESS SCHOOLの「ファッション業界お仕事図鑑」「服ができ、消費者に届くまでのプロセス」(https://www.ifi.or.jp/school/zukan/process.html)を見て確認しておく。 (2時間)
【事後学習】水平統合と垂直統合について特徴を整理しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 ファストファッションのビジネスモデル②―企業の社会的責任と「安いから買う 邪魔になったら捨てる」ということの意味(A-3-2)
【事前学習】「南北問題」「企業の社会的責任」をキーワードにインターネットで検索をしておく。 (2時間)
【事後学習】アパレルの生産国での環境破壊を止めるためにはどのような対策が必要かについて考えておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 銀塩カメラからデジカメへ①破壊的技術革新とは何か?(A-3-2)
【事前学習】wikipediaの「カメラの歴史」の項目を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】破壊的技術革新とは何か、授業中に提示した図について説明できるようにノートを整理しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
10 銀塩カメラからデジカメへ②ドメインの再定義―富士フィルムとコダックの明暗を分けたもの(A-3-2)
【事前学習】「事業ドメイン」という言葉についてインターネットで調べておく。 (2時間)
【事後学習】富士フイルムのドメインの再定義について、①以前の事業ドメイン、②再定義後の事業ドメイン、③ドメインの再定義が可能になった富士フイルムのコアコンピタンスとは何かについて、それぞれ200字以内で整理しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 家庭用ゲーム機三国志 家庭用ゲーム機の興亡の歴史 任天堂のプラットフォームモデルとは(A-3-2)
【事前学習】 家庭用ゲーム機がどのような理由で利益を上げられるのか仮説を考えておく。 (2時間)
【事後学習】ゲーム産業以外で、関連サービスやソフトウエアで継続的に稼ぐ「リカーリング」モデルを用いたビジネスの具体例を3つ以上挙げてみる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 ビジネスモデルの神髄―「儲け方」を変える ジレットの替え刃、ゼロックスのコピー機、CBSの広告モデル(A-3-2)
【事前学習】wikipediaで「サブスクリプション方式 」について調べておく。 (2時間)
【事後学習】リカーリングとサブスクリプションの長所と短所について整理しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 カフェ戦争 スターバックスに始まる物語 最後の勝者は誰か?(A-3-2)
【事前学習】ドミナント出店方式という言葉をインターネット等で検索しておく。 (2時間)
【事後学習】顧客満足度を高めるにはどうすればよいか、スターバックスの事例を振り返りながら考えておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 ZOZOTOWNのビジネスモデルに学ぶ―品質でもなく、価格でもない競争力とは(A-3-2)
【事前学習】物流業のしくみについてインターネット等で調べておく (2時間)
【事後学習】日本の流通産業の問題点や課題について考えておく (2時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめ 企業の経営戦略やビジネスモデルは社会にどのような影響を与えるか(A-3-2)
【事前学習】ビジネスモデルが社会に与えた影響について具体例を考えておく。 (2時間)
【事後学習】新しく登場するビジネスモデルが今後どのように社会を変えていくのか、仮説を考えてみる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 なし
参考書 三谷宏治 『ビジネスモデル全史』 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2014年
三谷宏治 『経営戦略全史』 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013年
参考書は必ずしも購入する必要はありませんが、授業を聞いて、関心が高まった場合は、参考書も読んでみて下さい。より広い知識を得られると思います。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末に出題するレポート(80%)、授業内テスト:授業内にコメントペーパー等を求める場合がある(20%)
以下の観点から評価を行います。
人々が自明に思うことを疑う「脱常識」の観点から社会を考察する社会学の特性を踏まえ,現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。(A-3-2: 論理的・批判的思考力)
対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。
オフィスアワー CANVAS-LMS上で随時受け付けます。
備考 初回講義開始までに、当該授業のCANVAS-LMSのコース登録を行うこと。授業に関連する重要な連絡(課題の提出等)はCANVAS-LMSを通じて随時行うので毎週授業の前日に必ずチェックすること。

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