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災害情報論

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令和2年度以降入学者 災害情報論
教員名 中森広道
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 G08707A16 2024災害情報論(中森広道・後・水2)
授業概要 地震・津波・火山活動・大雨・台風などによって発生する災害について、社会学・社会心理学・社会情報論の観点から講義する。前期の「災害社会学」から連続した内容である。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
①災害を、理・工学(自然科学)の立場からではなく、社会学ならびに関連分野(社会科学・人文科学)の立場から考えることにより、これまでとは違った見方で評価することや、新たな問題点を浮き彫りにすることが本講義の目的である。
②社会学ならびに関連分野のこれまでの研究成果をもとに、災害と情報・避難・人々の意識について、それぞれの特性を理解できるようになることを目標とする。

<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。
・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力)

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、及びカリキュラムポリシーCP3に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 災害情報と人々の対応について、ケーススタディや調査データを踏まえて講義を行う。
課題の提出方法やフィードバック方法は、初回授業で説明する。
履修条件 特になし。履修希望者数が多数の場合は、「災害社会学」の単位を取得している学生を優先する。
授業計画
1 後期ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)(A-3-3)(以下、予定)
【事前学習】「災害社会学」の受講者は、その内容を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】「災害社会学」の概要について確認しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
2 津波(1) 津波警報の展開(三陸地震津波・関東大震災・チリ地震津波ほか)(A-3-3)
【事前学習】津波について考える (2時間)
【事後学習】日本の災害史を確認しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
3 津波(2) 津波と人々の対応(日本海中部地震ほか)(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】当時の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
4 津波(3) 津波と情報(北海道南西沖地震ほか)(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】当時の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
5 津波(4) 津波と避難行動(北海道南西沖地震・北海道東方沖地震ほか)(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】当時の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
6 風水害・火山災害(1) 気象予報・警報の展開 (A-3-3)
【事前学習】気象災害について考える (2時間)
【事後学習】当時の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
7 風水害・火山災害(2) 気象予報・警報の受容(A-3-3)
【事前学習】気象災害について考える (2時間)
【事後学習】当時の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
8 風水害・火山災害(3) 理解できなかった現象・予想外の現象(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】当時の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
9 風水害・火山災害(4) 火山に関する情報と避難(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】当時の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
10 平成の災害(1)「阪神・淡路大震災」から「東日本大震災」まで 災害と初動体制・災害情報の機能の変遷(A-3-3)
【事前学習】「平成」に起きた災害についてまとめておく (2時間)
【事後学習】事例に挙げた災害の資料や新聞記事などを読む (2時間)
【授業形態】対面授業
11 平成の災害(2) 「東日本大震災」と報道(A-3-3)
【事前学習】「東日本大震災」についての資料を読む (2時間)
【事後学習】東日本大震災」に関する報道を再考する (2時間)
【授業形態】対面授業
12 平成の災害(3) 調査から考える「東日本大震災」(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】災害の被災地調査(他の事例)を検討する (2時間)
【授業形態】対面授業
13 平成・令和の災害(1)近年の災害・これからの課題 (「熊本地震」「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」「北海道胆振東部地震」ほか)(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】近年の災害についての資料を整理しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
14 平成・令和の災害(2)近年の災害・これからの課題(東日本台風・能登半島地震など)(A-3-3)
【事前学習】前回の授業の復習をする (2時間)
【事後学習】近年の災害を再評価する (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業内試験と解説(A-3-3)
【事前学習】これまでの授業内容をまとめる (2時間)
【事後学習】「災害社会学」について振り返る (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用せず
参考書 廣井脩・編著 『災害情報と社会心理 (シリーズ 情報環境と社会心理)』 北樹出版 2004年
田中淳・吉井博明 編 『災害情報論入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2008年
廣井脩 『災害報道と社会心理』 中央経済社 1987年
大矢根淳・浦野正樹・田中淳・吉井博明 編 『災害社会学入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2007年
吉井博明・田中淳 編 『災害危機管理論入門 (シリーズ 災害と社会)』 弘文堂 2008年
中村功 『災害情報と避難 その避難と実際』 晃洋書房 2021年
そのほか、授業中に紹介する。
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業参画度:コメントなど(30%)
試験(期末)を受験しなかった場合は単位を認定しない。
オフィスアワー 水曜日の昼休みに受け付ける(メールでも受け付ける。メールアドレスは授業中に紹介する)。
備考 ・上記の内容は予定である。授業内容や順番を変更することもある。
・「災害社会学」を受講していることを前提として授業を進める。
・「ボランティア」「復興」「原子力発電所の事故」に関しては、この授業では、ほとんど触れないので、この点を留意して受講すること。
・災害に関する映像・画像を使用することがある。このような映像・画像が負担になる学生、映像・画像の視聴により気分が悪くなる学生は、視聴しなくても構わない。

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