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データ分析演習

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令和2年度以降入学者 データ分析演習
教員名 松橋達矢
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 原則として対面授業を中心とする。
Canvas LMSコースID・コース名称 G103073D8 2024データ分析演習(松橋達矢・後・月5)
授業概要 社会調査データ分析のイロハを学ぶ
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
調査環境の悪化が叫ばれる昨今、データや資料を収集し、検討・分析する社会調査のスキルは、その在り方を見直されつつある。
本講義では、表計算/統計解析ソフト(Excel、SPSS、KH Coder等)を用いた実習を通じて、各種データの集計と加工、グラフの作成方法など、量的・質的データの扱い方を学びつつ、データを読み、分析し、可視化し、提示するための基礎的な知識と実践的な方法を習得することを目指す。

<到達目標>
・官庁統計や各種調査報告書の統計量やグラフなどの意味を理解して読めるようになる。
・基礎的な分析方法を習得し、パソコンを使って実際に簡単な分析ができるようなる。
・因果関係と相関関係の違いや擬似相関の意味がわかるようになる。
・質的データの捉え方の基礎を習得する。

<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。
・人々が自明に思うことを疑う「脱常識」の観点から社会を考察する社会学の特性を踏まえ,現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。(A-3-2: 論理的・批判的思考力)

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3およびカリキュラムポリシーCP3に対応している。
授業の形式 演習、実習
授業の方法 基本的には、教員が準備した統計資料や調査データをもとに、教員による講義→教員が操作説明を行いながらの例題への取り組み(Excel,SPSS,KH Coder等による加工・集計・分析)矢印受講生による課題への取り組み→、の流れを踏んで、Canvas LMSへの課題提出を授業終了時に行う。
課題解説や提出した課題へのフィードバックは、授業終了後にCanvas LMS経由で実施することとし、受講生は次回授業時までに復習も兼ねて確認を行っておく。
学期末のレポートについては、提出後に作成例(よい例・悪い例)を提示しながら、作成時の注意点やポイント等を中心に補足説明とフィードバックを図ることを想定している。

<その他補足事項>
①学生は出校&教室での参加を基本とする。
②授業内容、ならびに受講者の状況に応じ、オンデマンド式のみで授業実施の回も一部設定する可能性がある〔実施時はCanvas LMS上で周知〕。なお、対面授業回において遠隔授業利用の個別対応は原則行わないため注意。
③授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。
④なお、授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。
履修条件 社会学科のセレクションで通過した者に限る。
授業計画
1 イントロダクションとデータ分析の流れ
【事前学習】「データ収集・分析法入門」等で説明しているデータ分析の流れを復習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業中に紹介されたデータ分析の基本情報とEXCELの基本操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 二次データの種類と利用方法(官庁統計や二次分析等に使用できるデータアーカイブの紹介とデータの読み方)(A-3-2)
【事前学習】「データ収集・分析法入門」等で説明している「官庁統計の二次的利用」の内容を復習しておく。 (2時間)
【事後学習】e-statのサイトに掲載されている統計のうち、自身の関心に近いテーマの統計を選択し、実際に整理・分析してみる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 表計算ソフト・統計解析ソフトのデータの構造と基本操作(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作を復習しつつ、提示された課題論文に目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 二次データの加工とグラフ作成(二次データを表計算/統計解析ソフトで加工する)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作を復習しつつ、提示された課題論文に目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業
5 データの特徴をつかむ(度数分布表、ヒストグラム)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 1つの量的変数のデータ分析(1)(平均値、中央値、最頻値)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 1つの量的変数のデータ分析(2)(分散、標準偏差、標準化)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 2つの量的変数のデータ分析  (共分散、相関係数)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」「初等多変量解析」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 関連・相関・因果(1)(疑似相関)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」「初等多変量解析」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 1・2つの質的変数のデータ分析(1)(単純集計、クロス集計)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」「初等多変量解析」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 1・2つの質的変数のデータ分析(2)(連関係数、カイ2乗)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」「初等多変量解析」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 関連・相関・因果(2)(エラボレーション、シンプソンのパラドクス)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」「初等多変量解析」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 データ分析の小括とステップアップ(推測統計学、仮説検定、多変量解析にむけて)(A-3-2)
【事前学習】EXCELの基本動作、ならびに「データ収集・分析法入門」「社会統計学」「初等多変量解析」の講義内容の復習をしておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 質的データの読み方とまとめ方(1)(自由回答の読み方とまとめ方)(A-3-2)
【事前学習】アンケート調査結果を確認しながら、アンケートの自由記述がどのように整理・分析されているかを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 質的データの読み方とまとめ方(2)(多様な質的データの読み方とまとめ方)(A-3-2)
【事前学習】「社会調査入門」「質的分析法」の講義内容を復習しながら、多様な質的データを計量的に処理している論文がないか、ある場合はどのような手続きで処理されているか確認しておく。 (2時間)
【事後学習】講義で行った操作を復習しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 1年次『データ収集・分析法入門』で使用した教科書等を使用・確認できるよう、手元に残しておくこと。
参考書 寺島拓幸・廣瀬毅士 『社会調査のための統計データ分析』 オーム社 2010年
轟亮・ 杉野勇・ 平沢和司編 『入門・社会調査法』 法律文化社 2021年 第4版
寺島拓幸・廣瀬毅士 『心理学・社会学のためのSPSSによるデータ分析 』 東京図書 2022年
日本統計学会 編 『データアナリティクス基礎 』 日本能率協会マネジメントセンター 2023年
成績評価の方法及び基準 レポート:レポート:学期末に提出されたもの(アンケート全国調査データ[抜粋版]の分析レポート)の完成度(調査と関連した問題設定や先行研究との関係性、データの特性把握とそれに付随した属性情報検証、分析手法・データ解釈の妥当性等)(40%)、授業参画度:第1~15回でテーマに即して提示される作業課題の提出状況とその完成度から評価する。(60%)
*上記の成果を踏まえ現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築く能力(A-3-2: 論理的・批判的思考力)の修得状況を評価する。
オフィスアワー 授業終了後ML教室内で対応。
授業時間外やオンライン授業時にはCanvas LMS上またはgoogleフォーム&メール(アドレスは第1回授業時に指示)にて対応。
備考 本科目は「社会調査士資格」の認定科目のうちC科目に相当する。
https://jasr.or.jp/for_students/get-sr/curriculum_sr/

・パソコンを使用した実習が大半であるため、極力遅刻・欠席はしないこと。
・遅刻・欠席した場合は、その分を自習した上で次回授業に臨むこと。
・その他参考文献、ならびに参考となるサイト・動画等は授業内で適宜紹介します。

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