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社会調査実習1

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令和2年度以降入学者 社会調査実習1
教員名 濱本真一
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 全て対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 G104073E8 2024社会調査実習1(濱本真一・前・水2)
授業概要 【統計的調査実習】
本科目は、統計的実証研究を行うことを目的として、研究テーマの設定から、仮説の設定、調査の計画、質問項目の作成、データ作成、統計分析、結果報告、報告書の執筆に至るまでの一連の社会調査のプロセスを体験し、社会調査の実施に関する全般的スキルを涵養する。「若年者の教育と家族」を大テーマとして、履修者の研究関心に沿って具体的な調査テーマを設定する。詳細は授業の特設ページを参照。
授業のねらい・到達目標 授業のねらい
  • 社会調査プロセスのほぼすべてを体験することで、チームで行う調査の基本的スキルを身に着ける

到達目標 DP3/CP3
  • 自らのデータについて仮説を設定することができる。A-3-3
  • 自らの仮説に基づいて調査項目を提案することができる。 A-3-3
  • グループ・チームと研究スケジュールを共有・調整しながら進めることができる。 A-3-3
授業の形式 実習
授業の方法
  • 社会調査法の基礎を復習しながら、数人からなる班ごとに調査計画を立てる。
  • 教員のアドバイスを受けながら班ごとに研究テーマを設定し、調査項目を作成する。
  • 課題提出を通じて理解度を測り、基準に満たない者には教員・アシスタントがコメントをつけて返却する。

  • 資料の共有・課題提出などのやり取りはすべてNotionの履修者用ページを通じて行う。履修者には履修者用ポータルへのアクセス権限を付与する
履修条件
  1. 後期開講「社会調査実習2」(濱本)とセットで履修することが必須である。
  2. 本科目社会調査協会が認定する社会調査士資格の要件科目Gに相当し、以下に掲げる同A~Fまでのすべての科目を履修済みの者のみが履修できる。
    • - A: 社会調査法入門
    • - B: データ収集・分析法入門
    • - C: データ分析演習
    • - D: 基礎統計学
    • - E: 初等多変量解析
    • - F: 質的調査法
  3. 社会調査士については社会調査協会のウェブサイトを参照。
  4. 本科目は社会学科のいくつかの科目と相互に関連があるため併せての履修を推奨する。具体的な科目は授業の特設ページを参照。
  5. 高校1年生程度の数学、Microsoft Word/Excel/PowerPointの基本機能、および日本語での学術的な議論のスキルを前提とする
  6. 学習意欲の高い履修者を歓迎する。
授業計画
1 イントロ・Notionの環境設定(社会調査実習室) 
【事前学習】社会調査法について復習する (3時間)
【事後学習】Notionにアクセスし環境を整える (3時間)
2 計量社会学の理論と方法 
【事前学習】指定文献を読み理解できた点・できなかった点をまとめる (1時間)
【事後学習】授業を踏まえてもう一度指定文献の理解を深める (3時間)
3 文献探索 (個人課題)
【事前学習】自身の関心のある社会現象を列挙する(教科書3~7章) (1時間)
【事後学習】自身の関心に応じて文献を探索する (3時間)
4 計量社会学論文を読む (個人課題)
【事前学習】文献を集め要約しリスト化する(教科書8~10章) (2時間)
【事後学習】自身の社会学的関心をまとめて提出(教科書11~12章) (2時間)
5 マクロデータの検索と入手 (班課題)
【事前学習】公的統計の性質を理解する(教科書13~17章) (1時間)
【事後学習】自身の関心に合わせてデータを入手・整理する (3時間)
6 Excelによる記述統計 (個人課題)
【事前学習】自身のMicrosoft環境・Excelのスキルを把握する(教科書30~35章) (1時間)
【事後学習】集計課題を提出(教科書36~39章) (3時間)
7 Rの導入 
【事前学習】自身の環境にR studioをインストールする (1時間)
【事後学習】Rに触れ、操作に慣れる (3時間)
8 Rによるデータ分析の初歩 (個人課題)
【事前学習】引き続きRの操作に慣れる (1時間)
【事後学習】Rを用いた集計課題を提出 (3時間)
9 研究テーマ報告 
【事前学習】研究テーマ報告資料を作成する (2時間)
【事後学習】議論を踏まえて自身に必要な学習に取り組む (2時間)
10 質問設計とワーディング (班課題)
【事前学習】質問項目案を作成する(教科書18~23章) (3時間)
【事後学習】議論を踏まえて自身に必要な学習にとりくむ (3時間)
11 コーディングの理論と方法 (個人課題)
【事前学習】調査データ作成の手順を復習する(教科書26~29章) (1時間)
【事後学習】職業コーディング演習課題を提出 (3時間)
12 質問項目検討 <(班課題)
【事前学習】質問項目案を作成する (2時間)
【事後学習】議論を踏まえて質問項目を修正し提出 (2時間)
13 Rによるデータハンドリング(個人課題)
【事前学習】第7・8回の内容を復習する (2時間)
【事後学習】演習課題を提出 (2時間)
14 プリテスト (班課題)
【事前学習】質問項目案を作成する (3時間)
【事後学習】議論を踏まえて質問項目案を修正し提出 (2時間)
15 調査項目確定 (班課題)
【事前学習】質問項目案を作成する (3時間)
【事後学習】議論を踏まえて質問項目案を修正し提出 (3時間)
その他
教科書 林雄亮・石田賢示 『基礎から学ぶ社会調査と計量分析』 北樹出版 2019年 第1版
鄭躍軍・金明哲 『社会調査データ解析 (Rで学ぶデータサイエンス17)』 共立出版 2011年 第1版
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【教科書備考】
鄭・金(2011)については、Rによる社会調査データの分析手法に関する同種のテキストを持っている場合はそちらで代用可とする。
参考書 原純輔・海野道郎 『社会調査演習』 東京大学出版会 2006年 第2版
盛山和夫 『社会調査入門』 有斐閣ブックス 2008年
轟亮・杉野勇 『入門・社会調査法――2ステップで基礎から学ぶ』 法律文化社 2017年 第3版
伊達平和・高田聖治 『社会調査法 (データサイエンス体系)』 学術図書出版社 2020年
鈴木達三・高橋宏一 『標本調査法 (シリーズ<調査の科学>2)』 朝倉書店 2005年
吉村治正 『社会調査における非標本誤差』 東信堂 2017年
毛塚和宏 『社会学のための統計学入門――実例からていねいに学ぶ』 講談社 2022年
松本渉 『社会調査の方法論』 丸善出版 2021年 第1版
成績評価の方法及び基準 授業参画度:議論の貢献度(100%)
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すべての個人課題をクリアしていることが成績評価の要件である。
オフィスアワー 原則火曜4限:本館3階研究室(来室の際には事前連絡があると確実)
備考 本科目の詳細情報を記載した特設ページにアクセスし、内容をよく読みこんだうえで履修してください。事前にNotionのアカウントを作成し、操作に慣れておくことをお勧めします。なお、日本大学の学生は一部の機能が拡張したNotion学割プランを利用出るため、NU-APPSアドレス(@g.nihon-u.ac.jp)でアカウントを作成することを強く推奨すします。

自律的な学習が強く推奨される授業です。授業計画欄には授業外学習の内容と所要時間は授業計画欄に記載されているが、これらはあくまでも目安である。何を、どの程度学習すべきかは学習者自身が決定することであり、教員の一方的な指示により学習するということは、本学の教育理念である「自主創造」に背くものであるともいえる。履修者は、「指定された時間だけ言われたことをやっておけばOK」というような極めて受動的受動的・短絡的思考に陥ることなく、自ら設定した目標に向かって必要な学習を自ら定義し、主体的に取り組んでほしい。

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