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ゼミナール1

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令和2年度以降入学者 ゼミナール1
教員名 松橋達矢
単位数    1 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業で実施します。
Canvas LMSコースID・コース名称 G129074M8 2024ゼミナール1(松橋達矢・前・火2)
授業概要 <「移動すること」と「集うこと」の歴史社会学:<ヒト-モノ-コト>が連接する「場所」を焦点に>
グローバル化がとみに進展する近年、人や理念、モノや情報が「移動」する/しないことについて関心が集まっています。交通と通信双方の新たなテクノロジーの発展は、多くの人々の移動を簡略に短時間で行えるようにしたものの、他方で今般のコロナ渦という事態は、(SNS 等の)情報空間と(現実の)都市空間など特定の場所を往来しながら、多様な人々が「集う」ことで成立していた私たちが生きる国家や都市といった社会的領域の「当たり前」を見つめなおす機会となりました。
「移動」し「集う」動きが本格化した2023年を経てい新たな局面を迎える2024年度は、物理的・情報的な「移動」を介して様々なヒト、モノ、コトが特定の「場所」に「集い」ある種の社会性を築いていくプロセスやメカニズムを考えることをメインテーマとします。
身体を伴う形でモノを介して展開される衣・食・住・職・遊等の行為を基本にしつつ、各人の関心に基づく事例(領域不問:昨年度は多様化するワーク・プレイス、スタジアム観戦と応援行動、テーマパークとポスト・ツーリズム)を入り口に、グローバル・ナショナル・ローカルの相互浸透が著しい現代社会における<ヒト-モノ-コト>が連接する「場所」の特質が情報空間と現実空間を交差する形でいかに具現化しているかについて、過去との対話、そして海外との比較等を通じて考えていきます。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい&到達目標>
2024年度ゼミナールでは、1)関連文献を用いたメインテーマ学習と(状況が許せば)タウン・ウォッチング<前期>、2)サブテーマ設定と個別企画コンペ<夏期集中ゼミ or ゼミ合宿>、3)サブテーマと個別企画に基づく研究成果蓄積<後期>、という3ステップを踏まえ、特に「ゼミナール1」では、以下の〔知識・技能・態度〕の修得を主たるねらいとします。
・文献読解と要約、報告と議論を通じ、社会学的研究を行うための基本的な視点と方法を理解すること
・(SNS等の)情報空間と(現実の)都市空間など特定の場所を往来しながら、多様な人々が「集う」ことで成立していた私たちが生きる国家や都市といった社会的領域の機能や役割について筋道たてて論理的に説明できること

<日本大学教育憲章との関係>
上記の〔知識・技能・態度〕の習得を経て、以下の〔能力〕を育むことを目標とします。
・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3 挑戦力)
・相互に関心をもつ社会事象や社会問題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論することで,理解を深めることができる。(A-6-3 コミュニケーション力)
・積極的にリーダーシップを発揮し,適切な形で他者をサポートしながら、調査研究活動を進めることができる。(A-7-3 リーダーシップ・協働力)
・自身のみならず他者の学修状況を比較分析しながら,自身の改善につなげることができる。(A-8-3 省察力)

<各種ポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5~8、及びカリキュラムポリシーCP5~8に対応しています。
授業の形式 ゼミ
授業の方法 ゼミ形式(テキストの講読、サブ・グループ/各人の関心に基づく研究成果の発表と討論、それに対する教員による講評と解説等)

①授業方法はa.学生個人ないしグループによるプレゼンテーション、b.aに対する教員による解説、を中心に行う。
②学生は出校&教室での参加を基本とする。なお、各種事情により各回においてZoomでの参加を希望する場合は、〔理由〕を述べて担当教員の許可を得ることとし、(コミュニケーションの必要性から) ビデオをオンにした状態にて参加すること。
③発表担当者は前回授業時ないし終了後に提示された課題等(授業終了時に教室にて、または終了後、Canvas LMSにて課題情報提示&課題関係資料を配布)の内容を良く整理し、各授業回にて指定された形式にて報告内容をまとめる。
④司会・コメント担当者、ならびにその他の受講学生も課題等に主体的に取り組んだ上で、質疑応答&議論において自らの理解を深めることに注力する。
⑤授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。
⑥なお、授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。
履修条件 原則として、2年時の選考にて履修が決まった学生
授業計画
1 【ガイダンス&他己紹介】
ゼミナールの目的や意義について理解しつつ、協調して研究を進めるメンバーとのコミュニケーションを深め、メンバーシップを高める。(A-6-3)
【事前学習】ゼミナールエントリー時に提出したエントリーシートや課題等を見直し、再度みずからの関心を確認します。 (1時間)
【事後学習】「ゼミナール1」での共通テーマとみずからの関心にかかわるニュース等をまとめておきます。 (1時間)
【授業形態】対面授業
2 【研究を進めるために(1)】
2年時までに身につけた文献読解・レジュメ作成作法を振り返りつつ、3年次以降のゼミナールでの研究活動に必要となる〔技能・態度〕について学ぶ。(A-5-3,A-6-3,A-7-3,A-8-3)
【事前学習】昨年までに自身で作成したレジュメを確認し、各々が学んだレジュメ作成方法等を確認します。 (1時間)
【事後学習】次回課題に向けて、文献読解のポイントやレジュメ作成方法等を確認しておく。 (1時間)
【授業形態】対面授業
3 【研究を進めるために(2):文献読解をもとにレコメンドを作成する】
課題論文を読解し、要約とレコメンドを作成する。(A-6-3)
【事前学習】事前に配布された課題論文の内容を読んでおきます。 (1時間)
【事後学習】レコメンドシートを改めて作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
4 【研究を進めるために(3):関連文献の整理・検討】
A:地域/都市系(a.『ひとり空間の都市論』b.『ガールズ・アーバン・スタディーズ』)、B:位置情報・情報空間系(a.『グーグルマップの社会学』『ポケモンGOからの問い』)、C:コンテンツ系(a.『巡礼ビジネス』b.『アイドル・スタディーズ』)、D.スポーツ系(a.『スポーツを考える』『スポーツ国家アメリカ』)、E.移民と共生系(a.『「移民国家」としての日本』『移民と日本社会』)等の文献を紹介し、いずれかの系を選択する。その上で、それぞれの序章の内容をまとめるとともに、みずからの担当を決定する。(A-5-3,A-6-3,A-7-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の目次&序章or1章に目を通し、みずからの希望する文献のレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】みずからが作成したレジュメを見返し、再度作成し直します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
5 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:基礎編(1)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第1テーマ〕前半の章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』を支える社会的インフラのありかたを理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の前半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
6 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:基礎編(2)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第1テーマ〕後半の章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』を支える社会的インフラの歴史的経緯を理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の後半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
7 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:基礎編(3)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第2テーマ〕前半章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』をめぐる今日的状況(特に概要)を理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の前半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
8 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:基礎編(4)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第2テーマ〕後半章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』をめぐる今日的状況(特に正の側面)を理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の後半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
9 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:応用編(1)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第3テーマ〕前半章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』をめぐる今日的状況(特に正負の側面)を理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の前半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
10 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:応用編(2)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第3テーマ〕後半章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』をめぐる今日的状況(特に今後の見通し)を理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の後半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
11 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:応用編(3)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第4テーマ〕前半章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』をめぐる今日的状況(特に正負の側面)を理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の前半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
12 【「移動すること」と「集うこと」をめぐる文献講読と報告&討論:応用編(2)】
〔A.地域/都市系~E.移民と共生系:第4テーマ〕後半章の文献講読&報告を行い、『移動』することと『集うこと』をめぐる今日的状況(特に今後の見通し)を理解する。(A-5-3,A-6-3,A-8-3)
【事前学習】課題文献の後半章に目を通し、担当者はレジュメを作成します。 (1時間)
【事後学習】発表者がまとめたレジュメや討論の内容をもとにレコメンドシートを作成します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
13 【「東京」をめぐるタウンウォッチング・コンペ】
ここまでで学んだ内容をもとに、数多くのヒト・モノ・コト・情報が『移動』し『集う』場所としての「東京」の今日的状況を読み解くにふさわしい地域を採り上げ、どのような形で観察するのか、その意義はどこにあるのか、をプレゼンし、選ばれた企画案をグループごとに再検討することで、より完成度を高めていく。(A-5-3,A-6-3,A-7-3,A-8-3)
【事前学習】事前に配布された企画フォームに基づき、みずからの企画案を作成します。 (1時間)
【事後学習】コンペで選択された企画案と自身の企画案を見比べ、課題等を確認しておきます。 (1時間)
【授業形態】対面授業
14 【タウン・ウォッチングによる「東京」の現状把握】
第13回の成果をもとに、グループ単位で実際にフィールドに赴き、タウン・ウォッチング(難しい場合はバーチャルツーリズム方式)を実施します。(A-5-3,A-6-3,A-7-3,A-8-3)
【事前学習】企画されたコースを確認するとともに、その基本情報を下調べしておきます。 (1時間)
【事後学習】当日発見したこと、感じたこと等を400字にまとめ、撮影した写真1枚とともに提出します。 (1時間)
【授業形態】対面授業
15 【タウン・ウォッチング成果のプレゼン:東京における「移動すること」と「集うこと」の現在地】
第14回の成果に基づき、各グループの成果をまとめ、パワーポイントを用いたプレゼン形式で報告を行う。(A-5-3,A-6-3,A-7-3,A-8-3)
【事前学習】グループでプレゼン用のパワーポイントを作成し、報告のリハーサル等を行います。 (1時間)
【事後学習】プレゼンに対して出て来たコメントやフィードバックをもとに、課題を整理しておきます。 (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 指定する教科書はありません。資料は授業時に教室にて、または授業終了後にCanvas LMS経由で配布します。
参考書 参考文献は適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:第13回の企画案&その修正案、第14-5回の写真+400字のミニ・レポート等(30%)、授業参画度:担当回でのレジュメ作成&報告、それ以外の回でのレコメンドシート、議論への貢献度(70%)
レポートは学期末に提出されたものの完成度、授業参画度は第1~15回で実施される作業や報告、それを受けての討論等への貢献度で評価します。
*日本大学教育憲章における能力(A-5-3~A-8-3)の習熟度については、別途配布のチェック項目に基づき評価します。
オフィスアワー 授業終了後の教室内10分程度を基本に、それ以外はCanvas LMSやメール、チャットでの対応とします。
質問の方法等は、授業の中で指示します。
備考 初回講義開始までに、当該授業のCanvas LMSのコース登録を行うこと。

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