文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教育学科 > 特別ニーズ教育の原理と歴史
日本大学ロゴ

特別ニーズ教育の原理と歴史

このページを印刷する

令和5年度以降入学者 特別ニーズ教育の原理と歴史
教員名 髙橋智
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 J09708D02 2024特別ニーズ教育の原理と歴史(髙橋智・前・水5)
授業概要 本講義では、特別ニーズ教育の対象となる障害・疾病のほか、貧困・養護問題、被虐待・いじめ、不適応、不登校・ひきこもり、非行・触法、外国籍・帰国子女、事故・災害・感染症パンデミック等に起因する特別な支援ニーズを有する幼児児童生徒に関する理解を深める。本講義では、特別ニーズ教育の社会的状況、理念・目的・基本概念、対象、法制度、歴史(日本および北欧)、学校・学級の経営と実践、医療・福祉・雇用等の地域の関係機関との連携・協働等に関する基本的知識を習得し、原理的な理解を深める。
授業のねらい・到達目標 授業のねらい:本講義では、特別ニーズ教育に関する基本的知識を習得し、原理的な理解を深めるために、特別ニーズ教育の社会的状況、理念・目的・基本概念、対象、法制度、歴史(日本および北欧)、学校・学級の経営と実践、医療・福祉・雇用等の地域の関係機関との連携・協働等についての概説を行う。
到達目標:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP5に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 (1)授業の形式:講義
(2)具体的な授業方法
①本講義は授業日にCanvasにて講義資料と課題を配布する。
②各回の講義において課題をCanvasにて指示するので期限までにに提出する。課題提出をもって出席扱いとする。課題等についてはCanvasにてフィードバックする。
③成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
④対面授業に参加できない学生の代替方法・要件:急病等の諸事情により対面授業に参加できない場合、Canvasに掲載している当該講義の配布資料を学習して、期日までに課題を提出する。
授業計画
1 オリエンテーション、特別支援教育システムについて講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
2 子どもの視機能・視力の仕組み、視覚障害の概念・定義、視覚障害教育のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
3 子どもの聞こえ・聴力の仕組み、聴覚障害の概念・定義、聴覚障害教育のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
4 発達障害(自閉スペクトラム症ASD、注意欠如・多動性障害ADHD、トウレット症候群)の概念・定義、発達障害教育のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
5 発達障害(学習障害LD、発達性協調運動障害DCD)の概念・定義、発達支援のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
6 知的障害の概念・定義、知的障害教育のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
7 肢体不自由の概念・定義、肢体不自由教育のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
8 病気の子どもの教育ケア(病弱教育)のシステムと実践について講義する。一番の要点は子どもが病気を抱えながらも、子どもに子どもらしい「生活の質(QOL)」(教育、保育、遊び、笑い、親・きょうだい・家庭、情報アクセス、進学等)を最大限に保障することである。
【授業形態】対面授業
9 子どもの話すことの困難と発達支援のあり方について、とくに「吃音(きつおん)」「緘黙(かんもく)」を事例に講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
10 特別ニーズ教育の視点から、災害・感染症パンデミック等の災禍における子どもの「いのち・生活・学習・発達」の困難・リスクの実態と教育・発達支援のあり方について考えていく①:東日本大震災
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
11 特別ニーズ教育の視点から、災害・感染症パンデミック等の災禍における子どもの「いのち・生活・学習・発達」の困難・リスクの実態と教育・発達支援のあり方について考えていく②:日本における子どものコロナ禍後遺症問題
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
12 特別ニーズ教育の視点から、災害・感染症パンデミック等の災禍における子どもの「いのち・生活・学習・発達」の困難・リスクの実態と教育・発達支援のあり方について考えていく③:北欧各国におけるCOVID-19パンデミックと子どものコロナ禍後遺症問題
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
13 障害・疾病等を有する子どもの特別教育史①:幕末から明治期
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
14 障害・疾病等を有する子どもの特別教育史②:大正期・昭和戦前期
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
15 障害・疾病等を有する子どもの特別教育史③:戦後から現在まで、講義のまとめ
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示する。
参考書 髙橋智・加瀬進監修/日本特別ニーズ教育学会編 『現代の特別ニーズ教育』 文理閣 2020年
加瀬進・髙橋智編著 『特別支援教育総論』 一般社団法人放送大学教育振興会(NHK出版発売) 2019年
日本特別ニーズ教育学会編/荒川智・髙橋智編集代表 『 テキスト特別ニーズ教育』 ミネルヴァ書房 2007年
茂木俊彦編集代表/髙橋智ほか編著 『特別支援教育大事典』 旬報社 2010年
参考となる文献・資料等については講義において随時紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:各回の講義の学びに関わる課題の提出による評価(単位取得おいて14回分全ての課題提出は不可欠)(70%)、授業内テスト:講義全体の学びをふまえて作成する試験に替るレポート提出による評価(単位取得おいて試験に替るレポート提出は不可欠)(30%)
成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
オフィスアワー メール、Canvasを用いて質疑応答を行う。
備考 講義担当者(文理学部教育学科教授・博士(教育学))の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり、当該分野の理論と実践に取り組んできた(東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)。これまで法務省矯正局外部アドバイザー・日本特別ニーズ教育学会代表理事・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長等の社会的活動を行いながら、現在も毎週1回、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床に取り組んでいる。またこれまでに30年、25回にわたり北欧福祉国家(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)において子ども・若者の特別ケアに関する訪問調査研究に取り組んできたので、それらの研究成果や実践をふまえながら講義を進めていく。

このページのトップ