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令和2年度以降入学者 | 東洋史講究 | ||||
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教員名 | 松重充浩 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業 |
授業概要 | 私たちのアジアに対する認識や理解が、過去から蓄積されてきた認識や理解と現状との「対話」(=相互連関・相互変容)の中で形成されるものであることは言うまでもありません。別言すれば、私たちのアジア認識・理解は歴史的に形成されたアジア認識・理解に大きく規定されて存在しているということです。それは同時に、私たちのアジア認識や理解を、より実態に近いものにするためには、歴史的に形成されたアジア認識・理解の問題点と可能性に自覚的であることが求められていることを意味しています。 本講義では、この歴史的に形成されたアジア認識・理解の中から、20世紀前半の東アジア史展開において重要な役割を担った日本のアジアとりわけ中国に対する認識・理解の歩みを明らかにしていきます。それは同時に、日本でアジア史とりわけ中国史を学ぶ者が、無意識にとらわれてしまう「思い込み」から少しでも自由になり、対象の実態へと近づいていく上で不可欠な視点の獲得を目指すものともなっています。 |
授業のねらい・到達目標 | この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1、2、3に対応しています。 学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明することができる。(A-1-1) 学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明することができる。(A-1-2) 現代社会における人文学・歴史学の役割を説明することができる。(A-2-1) 現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる。(A-2-2) 物事を論理的に説明することができる。(A-3-1) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | ・事前に配布する参考資料の解釈などを中心として講義を行う。 ・本授業の事前・事後学習は各2時間を目安とする。 ・履修者は初回講義開始までにCanvasLMSのコース登録をすること。参考資料の配付は事前にCanvasLMS上にアップロードするので事前学習として内容を把握しておくことを求める。 ・対面授業に参加できない場合、以下の条件を満たす学生は教員の許可うけて課題学習での参加を認める。 (条件)感染症による隔離などにより対面授業に参加できない学生 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:授業の目標・方法について説明する。(A-2-2)
【事前学習】シラバスを事前に確認すること。(A-2-1) (1時間) 【事後学習】講義を振り返りアジア史学習の今日的意義 についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-2-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
本講義において使用する用語(「社会」、「国家」、「民族」など)の解説(A-3-1)
【事前学習】事前に配布する講義ハンドアウトを確認して、疑問点などをメモしておく。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り本講義における「社会」・「国家」理解の方法を確認し、説明できるようにしておく。(A-3-1) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
江戸期における中国認識の展開と特徴(A-1-1)
【事前学習】事前に配布する講義ハンドアウトを確認して、疑問点などをメモしておく。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】江戸期における中国認識の特徴を確認し、説明できるようにしておく。(A-3-1) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
20世紀初頭に至る東洋史研究の成立と中国認識(1):中等教育と大学教育における「東洋史」の登場課程(A-1-1)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、公教育における「東洋史」の登場の背景についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-1) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
20世紀初頭に至る東洋史研究の成立と中国認識(2):大学教育における「東洋史」の登場課程(A-1-1)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、大学教育における「東洋史」登場の背景と特徴をまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-1) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
1910-1920年代における日本の中国社会論の諸相(1):日中関係の密接化と「東洋史」研究の定着(A-1-1)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、1910年代以降の中国認識の展開と特徴についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
1910-1920年代における日本の中国社会論の諸相(2):中国社会経済史と現地調査の深化(A-1-1)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、現地調査が中国認識・理解にもった画期性についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
1930ー40年代日本の中国社会論の諸相(1):アジア主義の系譜(A-1-2)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り「アジア主義」の背景と特徴についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
1930ー40年代日本の中国社会論の諸相(2):日中戦争前夜における中国認識(A-1-2)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、日中戦争開始前後における中国認識の特徴についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
1930ー40年代日本の中国社会論の諸相(3):日中戦争の開始と中国社会(共同体)をめぐる論戦(その1)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、「共同体」(存在肯定論)の特徴についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
1930ー40年代日本の中国社会論の諸相(4):日中戦争の開始と中国社会(共同体)をめぐる論戦(その2)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、「共同体」(存在否定論)の特徴についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
1930ー40年代日本の中国社会論の諸相(5):日中戦争の開始と中国社会(農民の階層分解)をめぐる論戦(その3)(A-1-2)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り農民の階層分解を巡る認識の特徴についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
敗戦後日本における中国認識の展開:戦中期からの連続と断絶そして新たな課題(A-1-2)
【事前学習】事前に配布するハンドアウトと資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、戦後日本の中国研究の特徴についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-1-2) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
到達度の確認と解説
【事前学習】これまでに配付したハンドアウトと資料を通読し、内容の再確認しておく。(A-1-1) (3時間) 【事後学習】解説内容の再確認(A-1-2)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
まとめ(A-2-2)
【事前学習】これまでの学習内容を振り返り、疑問点などを整理しておく(A-2-1) (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、現代中国理解に際しての留意点を確認し、説明できるようにしておく。(A-1-2、A-4-1) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用しない。 |
参考書 | 参考書は、配布資料中で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:講義に関連する文献の考察を通して「論理的・批判的思考力A-3」を評価する。(70%)、授業参画度:授業に対するリアクションペーパーの内容等で評価します。(30%) ・授業内テストは、第14回で実施する「到達度」テストを指します。 ・やむを得ない事情により授業を受講できなかった者については、上記の授業内テストのほかに参加できなかった授業分に応じたレポートを別途課すことで評価する。 |
オフィスアワー | 質問は授業終了後の教場で受け付けます。 |