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令和2年度以降入学者 | 西洋史特講2 | ||||
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教員名 | 新谷崇 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 国家/社会と宗教の関係性に着目しながら西洋近現代の歴史を論じる: 2025年4月ローマ教皇フランシスコが亡くなった。次期教皇の選出を巡るニュースがメディアを賑わすなど、かれの死を機に「ヴァティカン」という存在に注目が集まった。現代的な諸課題に対する積極的な介入が印象深いフランシスコであったが、考えてもみれば一人の宗教指導者である教皇の言葉や動向に非カトリックも含めた世界中が関心を払うのは不思議なことである。本授業では、カトリック教会を通じて西洋の歴史を眺めることで、近現代世界における教皇の影響力、宗教の存在感を再考したい。 |
授業のねらい・到達目標 | 政治と宗教の関係性から西洋の歴史的展開を理解し、その知見を今後の学修に活かす。 1、近現代ヨーロッパ史に関する基礎知識や概念を自身の関心と結びつけながら理解する。 2、西洋近現代史の知識を基に現代世界の諸課題の背景を考察できるようになる。 3、異なる時代、地域、社会、文化の特質を考えることで現代日本を相対化する視点を養う。 4、授業内容に基づき自ら問いを立て、文献や資料を探し、調べた内容を大学生として適切な表現を用いて説明できるようになる。 【ディプロマポリシー(DP)/カリキュラムポリシー(CP)との対応】 ・この科目は文理学部(学士(文学))のDP2、3およびCP2、3に対応している。 【日本大学教育憲章との対応】 ・世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる。(A-2-3) ・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 配布資料とパワーポイントを用いた講義形式で行う。 ・配布資料はCanvas LMSに掲載する。履修者はこの資料に目を通し、下調べをしたうえで、基礎知識を確認しながら授業に臨むこと。 ・毎回の授業で課題を含んだリアクションペーパーを記入してもらい、次回の授業で幾つか取り上げフィードバックする。 注意点: ・履修を希望する者は、初回授業前日までにCanvas LMSのコース登録を済ませること。 ・受講者の人数や補充の説明の必要性などに応じて授業計画を若干変更することがある。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(シラバスを基にした授業方針の確認):カトリック教会の歴史を学ぶ意義とは?
【事前学習】図書館で文献を手に取りながら、自身の興味、関心を明確にしておく。 (2時間) 【事後学習】ガイダンスの内容を踏まえて学修の見通しを立てる。 (2時間) |
2 |
ローマ教皇とは?:権力と権威、コンクラーベ
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
3 |
組織構造を知る:教皇庁、ヴァティカン市国、修道会
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
4 |
教会関連の公文書:教皇の各文書、組織の出版物、メディア(ラジオからインターネット)
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
5 |
カトリック教会を軸に近現代史を研究する方法:先行研究、史料、出版物、
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
6 |
フランス革命:「近代」との衝突の始まり
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
7 |
国民国家の誕生:教皇領の喪失、公教育からの締め出し
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
8 |
民主主義・社会問題:政治運動の開始
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
9 |
第一次世界大戦:ベネディクト15世の介入、従軍司祭
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
10 |
ロシア革命:共産主義・無神論と対峙
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
11 |
ファシズムの勃興:権威主義体制との協働・敵対
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
12 |
人種主義:教皇の「沈黙」、政治宗教への批判
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
13 |
第二ヴァティカン公会議:「トレント」の終焉あるいは「近代」との妥協?
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
14 |
冷戦と「東方外交」:反共主義、国際機関を通じた介入
【事前学習】授業資料に目を通し、用語や人名、地名などを下調べする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、疑問点や重要だと思われる論点を整理する。 (2時間) |
15 |
総括:全体を振り返っての補足説明と議論。
【事前学習】授業全体を振り返り、疑問点や論点を整理する。 (2時間) 【事後学習】これまでの授業内容を踏まえてレポートをまとめる。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 講義で使用する資料(プリント等)はCANVAS LMSでも配布する。 |
参考書 | ◆森安達也 『近代国家とキリスト教 』 平凡社 2002年 ◆上智大学中世思想研究所 『キリスト教史:第1~11巻』 平凡社(旧版:講談社) 1996年 ◆K.V.アーレティン 『カトリシズム : 教皇と近代世界』 1973年 ◆石川明人 『キリスト教と戦争』 中央公論新社 2016年 各回の授業で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:内容、学術的な表現で書かれているか、参考資料の明記(50%)、授業参画度:授業内容に応じた課題を含んだレスポンスシートの内容(50%) |
オフィスアワー | 授業後もしくは金曜日3時限(研究室:事前に連絡をすること)。授業に関する連絡、質問、問い合わせはCanvas LMSのメッセージですること。 |