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西洋史特講3

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令和2年度以降入学者 西洋史特講3
教員名 山本興一郎
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
*遠隔対応をしない。
授業概要 西洋史において「古典古代」とも呼ばれる古代ギリシア・ローマ世界の歴史について,「表象 」を共通テーマとして講義する。この古代ギリシア・ローマ世界とは,明治期以来の日本が好むと好まざるとにかかわらず影響を受けてきた西洋世界の源流・雛形として認識され,様々な形で表象されてきた。しかし源流・雛形という認識は近年相対化され,様々な視点で考察されるようになっている。そのような古代ギリシア・ローマ世界においては,そもそも自他をどのように認識し,記憶し,表象していたのであろうか。特徴的な事例・研究をとりあげて古代ギリシア・ローマ世界の歴史における表象利用の一端を紹介する。
授業のねらい・到達目標 古代ギリシア・ローマ世界における自他認識・表象利用の歴史を学ぶことで,当時の人々がどのように自他を認識しそれを表象したか,それがどのように政治や社会の動きと結び付いていたかを説明できるようになる。また近代西洋では「古典古代」と認識され,現代まで連綿とイメージされ続けている古代ギリシア・ローマ世界について,表象利用の観点で学ぶことで,現代世界・社会についても一面だけを絶対視することなく,相対的・多面的な見方ができる姿勢を養うことを目標とする。

*この科目は文理学部(学士(文学))のDPおよびCPの2、3に対応している。
・世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができるようになる。(A-2-3)
・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができるようになる。(A-3-3)
授業の形式 講義
授業の方法 授業は対面の講義方式で行う。履修を希望する者は、初回授業前日までにCanvas LMSのコース登録を済ませ、「連絡事項」を確認しておくこと。

【手順】
❶【事前準備】:Canvas LMSを通して毎週事前に配布する授業レジュメを各自でダウンロード(・印刷する等)して手元に準備しておく。
 また、事前配布したレジュメに目を通した上で授業に臨むこと(授業当日に紙媒体でのレジュメ配布はしない)。
 ↓
❷【授業参加】:毎週水曜3限の対面授業に参加し、事前配布レジュメを見て、ノートを取りながら講義を聞く。事前配布レジュメは各自で保管すること。
 ↓
❸【小課題回答】:授業終了後、Canvas LMSを通して提示される小課題に回答し期日までに提出する。

以上の〈❶事前準備→❷授業参加→❸小課題回答〉作業完了をもって、各回の授業参画度評価対象とする。
*小課題に対するフィードバックとしては、小課題質問・意見欄に掲載された意見・質問を踏まえて、補足・解説等の講評を翌週授業冒頭に行う。
*受講人数により、教育効果を高めるため形態を若干修正することがある。
授業計画
1 ガイダンス:授業テーマや扱う資料、到達目標、授業の進め方、事前学習・事後学習、評価方針について説明する(A-2-3)
【事前学習】シラバスを一通り読んで授業全体の流れを理解しておくこと (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメを復習し、第2回以降の授業に備えて西洋古代史の主な時代区分や古代地中海世界の大まかな地理、地名などに慣れるようにする (2時間)
【授業形態】対面授業
2 古代ギリシア世界の多様性と共通意識(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
3 ペルシアの表象とギリシアの表象(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
4 マケドニアとギリシア世界(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
5 共和政ローマの成立・発展と建国伝説(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
6 マケドニアの覇権と王の表象の変化(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
7 アレクサンドロスの東征とヘレニズム世界の形成(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
8 フェニキア・カルタゴ表象とローマ(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
9 ヘレニズム君主の自己表象とローマの東方進出(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
10 「内乱の1世紀」と強者の出現(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
11 最強者による統治の定着と市民権の変容(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
12 共和政最末期の最強者死後の表象(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
13 最強者ローマ皇帝の表象(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
14 「古代末期」とローマ皇帝像の変化(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】事前配布レジュメを熟読しておくこと(特に「概要」欄は必ず読んでおくこと) (1.5時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組むこと (2時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめ:西洋古代史における表象利用と政治(A-2-3)(A-3-3)
【事前学習】これまでの配布レジュメを復習したうえで、事前配布レジュメを熟読しておくこと (3時間)
【事後学習】配布レジュメや自身のノートを見直しながら、期日までに前述の小課題に取り組み、あわせて期日までに課題レポートに取り組むこと (8時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 ・特定の教科書を使用するということはしないが、毎回の授業に先立ってレジュメをCanvasLMS経由で配布するので、必ず授業の前に入手しておくこと
参考書 ・毎回のレジュメの脚注欄で授業内容に関連する書籍やインターネット上で公開されている史資料などをその都度紹介していく予定。
・授業最終回に参考となる書籍などの一覧も紹介する予定。
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
レポート:期末のレポート課題への取り組み(50%)、授業参画度:毎回の授業内容を確認するための小課題への取り組み(50%)で評価する。
*小課題について:授業に出席し、当該授業をどれだけ理解したか復習を兼ねて確認するために小課題(授業参画度評価対象)を課しているので、当該授業欠席者から提出された小課題は評価対象外とする。
*「〆切後」に提出されたレポートや小課題は評価対象外とする。
オフィスアワー 授業前後およびCanvas LMSやe-mailを通して受け付ける。

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