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令和2年度以降入学者 | 社会学入門2 | ||||
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教員名 | 黒須伸之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 全15回のうち、前半の8回は教室で、社会学の基礎的な論点に関わる対面授業を行い、後半の7回はzoomを用いて、受講者の個人研究プレゼンテーションと行い、独自の研究法の学習をいたします。前半・後半とも必要に応じてハイフレックス型授業の要素をとりいれます。感染性の疾病等の濃厚接触の場合での体調不良のほか、事情により出席できない場合への対応としてはオンデマンド授業を準備いたします。 |
授業概要 | 社会学入門1で身につけた基礎的な力を、さらに発展的な社会学への学習の深化と調査・応用研究につなげる。15回のシリーズの前半は現代社会が抱える課題について、実証研究と理論研究の結果について取り上げていきます。後半は現代社会の状況について、基礎理論の個人研究を行い、その結果についてプレゼンテーションを行う経験を積んでいきます。社会学の基礎理論に関して広い視点で取り上げていきますが、根底には日本大学文理学部が我が国で屈指の実績を持つ「教職」に関するテーマを据えます。人類の将来に大きな影響をもたらす教育に関する、社会学研究についても実務経験に基づく研究知見を取り上げます。自らの関心をもとにして現代社会の諸相について、理論研究と実証調査、分析を行う準備を進めます。(A-5-1, A-6-1,A-7-1) |
授業のねらい・到達目標 | <知識・技能> 社会学の研究における、現代社会に対する基本的な見方を養うと同時に、社会学科の学生として自ら社会状況や社会現象について調査・分析し、自主創造的に社会学理論の構築をすすめることができるような学力と技能、能力が身につくことを目標としてワークアウトをいたします。また、自ら調査研究をする基礎的な能力を身につけることを目標とします。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標です。 ・与えられた課題に対し,自分なりの考えを提示する姿勢を示すことができる。(A-5-1:挑戦力) ・社会的背景の異なる他者と相互に意思を伝達することができる。(A-6-1:コミュニケーション力) ・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮することができる。(A-7-1:リーダーシップ・協働力) ・自身の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1:省察力) この科目は文理学部(学士(社会学)のDP5~8及びCP5~8に対応しています。 |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | 前半8回の講義型授業のあと、個人研究のプレゼンテーションの時間を持ちます。毎回の簡単な課題研究(Canvas LMSを通じた学習資料配信)で進めます。社会学が誕生して以来、いかに「社会」というものを解明しようと取り組んできたかに光をあて、社会学の基本的な世界観を理解できるようにします。後半、受講者によるプレゼンテーション資料の作成と質疑応答を行い、リモートワークやネット上でのグローバルなコミュニケーション力と発信力を身につける機会を設けます。提出された課題は、とりまとめて受講者間で意見をシェアできるようなフィードバックの機会を設けます。 |
授業計画 | |
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1 |
「格差社会」という言葉が使われるようになったのは西冷戦が終結してしばらくした後である。生活格差の開きが、世界中で課題となっている。かつては、マルクスという思想家が影響力をもった時代があった。「平等」の理想を求め、社会主義国家を作ってみたら、そこは「恐怖と貧困と専制的権力者が支配する地獄」であった。マルクス理論はいまでは、自由と人間の尊厳を踏み潰す理論であったと、多くの人たちが考えている。しかし反面、マルクスという化け物の思想を理解しないと、近代社会の裏の姿を見ることができない。格差が世界を覆う、しかし平均すれば各段に豊かになった今の世界と、そこでの人間の姿を見据えます。平等が美しい理想であった時代、マルクス理論はまるで悪魔の呪文のように広がっていった。その歴史的な背景を取り上げる。 平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
2 |
マルクス理論は、ある時期まで社会学の基本理論として捉えられていた。ところが、いまではバグだらけの粗雑で、かつ「唯物論」という法の支配を認めない、不完全きわまりなく問題だらけの社会理論であることが露呈されている。 しかし、近代・現代の世界の様相を理解するためにはマルクス理論の本質と現代にいたる、その経緯を理解することは必須である。いまでも日本の近隣を見ただけでも、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国という唯物論に根差し「法の支配」を根底的に認めない国家群が存在する。現代の世界を理解するたけには、社会学の立場からは、マルクスの社会理論を知っている必要があるのである。平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
3 |
「法の支配」の理論、社会契約説に根差す自由主義国家群と、唯物論に根差す社会主義国家群が世界を二分した東西冷戦の時代があった。双方が人類全体を数百回にわたって全滅させることができる大量破壊兵器(核兵器・ICBM)を配備し、対峙していた。リアルタイムで見てきた私は、それをよく知っている。この世界を真っ二つに分けていた経済競争に基づく軍拡競争は、いったんは西側世界の勝利に終わったようにみえた。ところがいま、中華人民共和国が強大な経済力を持つ大国として台頭するに至っている。不確実きわまりない未来の前に、私たちは佇んでいる。社会学の知見をもって、この現状への理解を深める努力をすることを内容とする。 平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
4 |
言語と社会は、不可分の関係にあります。そして言葉の使い方は、社会階層の形成と不可分の関係にあることを明らかにしたのは、イギリスのバジル・バーンステインです。平等なはずのイギリスで生まれたとしても、丁寧な言葉で、自身で考えることができるように教えられた子どもは、学校の成績がよくなり高度な職業につけて、豊かになれます。ところが、乱暴な言葉で、無理やり躾けられると自身で考える習慣が身につかず、単純な職業につくようになり低所得階層が生まれます。このようにして社会階層は固定化されていきます。次世代をよりよく育てるとは、どのような意味を示すのでしょうか?教育福祉の実務経験に基づく研究知見をも取り入れて、考察を深めます。 平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
5 |
社会と情報とは、ご存知のように深い関係があります。そもそもコミュニケーションとはなにか、またその手段として用いている言語、文字、印刷媒体、新聞、ラジオ、テレビ、映画、そしてコンピューターによるネットなどはどのようにして、現在につながっているのか、その経緯と現状を取り上げます。 平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
6 |
人口構造の変化を取り上げることは社会学研究の基礎の1つです。人口構造の変化の姿について過去、現在、未来予測を含めて、問題の状況とその解決への展望についてとりあげます。 平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
7 |
いま成果主義は日本企業の基本的な経営スタイルになっているように見える。これにたいして日本の戦後の経営原理は、「家族主義」経営であった。従業員はみな疑似家族であって、企業は親代わりになって従業員の生活を守るように努力をし、従業員は収入の額よりも、家族のような居心地のよさから、早朝から夜遅くまで(ダラダラと)、会社で仕事をしながら過ごすというスタイルが一般的であった。いま、ワーク・ライフバランスの改革で自宅勤務がひろがっており、隔世の感でもある。企業の在り方と文化について掘り下げてみることを内容とする。 平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
8 |
今日のグローバル化が進む世界において、次世代を健やかに育むことをめざす教育福祉の政策は、きわめて重要な意義を持つ。日本における教育福祉の現状を分析しつつ、社会学からのアプローチはどのようになされてきたか、また高等学校の夜間定時制課程から見いだされる教育福祉のカテゴリーと教育行政のあり方について、実務教員としての視点から取り上げる。 平行して研究テーマを見出して掘り下げ、パワーポイントなどを用いてプレゼンテーションを行うための資料作成の準備を行う。(A-5-1,A-6-1,A-7-1) 【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】対面授業 |
9 |
遠隔型授業.作成された独自のICT資料によって、個人研究のプレゼンテーションを行う。(平行してオンデマンド授業)(A-5-1,A-6-1,A-7-1)
【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】同時双方向型授業 |
10 |
遠隔型授業.作成された独自のICT資料によって、個人研究のプレゼンテーションを行う。(平行してオンデマンド授業)(A-5-1,A-6-1,A-7-1)
【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】同時双方向型授業 |
11 |
遠隔型授業.作成された独自のICT資料によって、個人研究のプレゼンテーションを行う。(平行してオンデマンド授業)(A-5-1,A-6-1,A-7-1)
【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】同時双方向型授業 |
12 |
遠隔型授業.作成された独自のICT資料によって、個人研究のプレゼンテーションを行う。(平行してオンデマンド授業)(A-5-1,A-6-1,A-7-1)
【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】同時双方向型授業 |
13 |
遠隔型授業.作成された独自のICT資料によって、個人研究のプレゼンテーションを行う。(平行してオンデマンド授業)(A-5-1,A-6-1,A-7-1)
【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】同時双方向型授業 |
14 |
遠隔型授業.作成された独自のICT資料によって、個人研究のプレゼンテーションを行う。(平行してオンデマンド授業)(A-5-1,A-6-1,A-7-1)
【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】同時双方向型授業 |
15 |
それぞれの個人研究のプレゼンテーションについて発見されたことと、今後の課題について総合的な討論を行い、これから社会学科の学生として学習と研究を深めていく方向性を探求する。(A-5-1,A-6-1,A-7-1)
【事前学習】図書館などにおいて社会学に関する書物に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】Canvas LMSの資料を読み、課題を行う。 (2時間) 【担当教員】黒須伸之 【授業形態】同時双方向型授業 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート::個人研究のパワーポイントを用いたICT資料に関するレジメとCanvas LMSへの課題提出(30%)、授業参画度:パワーポイント資料からどの程度、知見を深めたのかを提出課題から確認し、また必要に応じてzoomとメールなどを用いて質疑応答を行います。(30%)、作成された独自ICTプレゼンテーション資料の提出(40%) |
オフィスアワー | Canvas LMS機能等による質疑応答を行う。 |