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福祉社会フィールドワーク1

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令和6年度以前入学者 福祉社会フィールドワーク1
教員名 宮崎理枝
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 フィールドワークとは文字通り、現場や実地を訪れて、行う研究手法の総称で、これは研究室や実験室など、実験や分析を目的とした閉鎖空間での研究手法に対置されるものです。また、「ワーク」とは研究よりもう少し広い意味で、活動や作業というふうにとらえることも可能でしょう。
「福祉」という言葉は多様な意味を持ちます。このため世の中のあらゆることが福祉的な課題・テーマとなりえると言っても過言ではありません。とはいえ、そうした課題やテーマを福祉研究として探求する際は、必ず先人の学問的な蓄積を踏まえ、その上に成立させる必要があります。また、この社会福祉の現場や実地では、しばしば困難や課題を抱えている方たちと接することも少なくありません。そうした場合には、社会学や人類学におけるより一般的な現場や実地以上に、そこに赴くにあたって調査者や作業者となる私たちが、細心の注意を必要とする場合があります。
この福祉社会フィールドワーク1では、フィールドワークや質的研究の基本的な手法と福祉研究における手法や現場での作業における注意点の基本について学びます。
授業のねらい・到達目標 <授業の到達目標>
この福祉社会フィールドワーク1の最終目標は、社会福祉研究におけるフィールドワークの技法の基本を理解することです。
<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP3、4、5、6及びカリキュラムポリシーCP3、4、5、6に対応しています。
<日本大学教育憲章との関係性>
・既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる。(A-3-2)
・社会や身近な環境に存在する福祉課題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる。(A-4-2)
・新しい問題に取り組む意識を持ち、そのために必要な情報を収集することができる。(A-5-2)
・周りの人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について正しく説明することができる。(A-6-2)
授業の形式 講義、演習
授業の方法 授業の形式は教員による講義形式と学生主導の演習形式(グループディスカッション、グループワーク、研究報告、ディベート、フィールドワーク)とします。
・全15回のうち、1~10回目までは講義とグループワーク・ディスカッションのハイブリッド。
11~15回目は各自の報告とディスカッション・ディベートをメインに構成する予定です。
・個人報告、ゲストスピーカー、フィールドワーク、現場見学の実施は、事前にみなさんと相談の上決定します。
・事前・事後学習はそれぞれ1~2時間程度としますが、受講者が個人発表をする際の準備時間はこれに含まれません。
授業計画
1 オリエンテーションーこの授業の全体像の説明と受講者の取り組むべき内容及び要望等の共有と合意
【事前学習】シラバスの熟読・疑問点・要望を集約しておく (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
2 福祉社会フィールドワークとは何か?①-その歴史的背景と現在の福祉的な「フィールド」とは何かについて考える。
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
3 福祉社会フィールドワークとは何か?②-福祉的な「ワーク」≒活動、作業、研究とは何かについて考える。
ー現場での「活動」、「作業」の際に必要なこと・留意点。
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
4 福祉社会フィールドワークとは何か?③-福祉的な「ワーク」≒活動、作業、研究とは何かについて考える。ー現場での研究、つまり質的研究法の種類についてー量的研究法との比較から。
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
5 多様なインタビュー法 ①
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
6 多様なインタビュー法 ②
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
7 多様なインタビュー法 ③ ーライフヒストリーについて
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
8 参与観察法 ①
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
9 参与観察法 ②
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
10 参与観察法 ③
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
11 質的データの解釈・分析の基本 ①
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
12 質的データの解釈・分析の基本 ②
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
13 質的データの解釈・分析の基本 ③
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
14 キャンパス内で簡易調査を実施する
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
15 総括と福祉社会フィールドワーク2への展望
【事前学習】前回の授業で確認された各自の課題への取り組み (1時間)
【事後学習】内容の振り返りとコメントシートの提出 (1時間)
その他
教科書 テキストや教科書については、必要な際に適宜授業内で指示します。授業開講前に準備する必要はありません。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、授業参画度:コメントシート提出回数と内容+授業での発言等の積極性や授業貢献度(50%)
オフィスアワー 担当教員のオフィスアワーは開講時に指示します。原則として事前にアポイントを取ってください。ただし、研究室在室時、メール、チャット、会議機能等での対応も可能です。
備考 担当教員の専門分野のキーワード:ケア(介護・子育て)政策、ケア労働、家事労働者、外国人労働者、イタリア、社会保障制度、労働政策、仕事―家庭の両立(ワークライフバランス)
担当教員の関心分野のキーワード:動物福祉、人間―動物の相互作用(Human-Animal Interaction)、公共空間、サードプレイス、インフォーマルな社会的活動(Informal Social Activities)

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