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社会福祉法制

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令和2年度以降入学者 社会福祉法制
教員名 内藤恵
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業が困難な受講生については、教務課と協議の上、他の方法を考慮する。
授業概要 法的な紛争について最終的に裁判での決着を図る場合があることは、社会保障制度についても例外ではない。当講義では、春学期設置の福祉法学基礎に続き、社会保障法の中でも社会保険と社会福祉に掛かる各論を取り上げて講義する。
実際の裁判例では何が法的論点とされ、どのように解釈されたかを理解することが重要である。できるだけ多くの代表的裁判例を取り上げて解説する。
本講義では春学期に講義済みの、社会保障法の体系、憲法における社会保障受給権の概要等について簡単に復習するところから始め、次いで社会保障の二つの領域、すなわち社会保険分野から年金・医療保険、社会福祉分野から高齢者福祉・児童福祉を中心に各論を展開する。

【なお公的扶助については、春学期の福祉法学基礎の中で、生活保護法の論点及び重要裁判例等を解説する。】
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
・社会保障法の体系を理解し、社会保険(公的年金保険、医療保険・介護保険)及び(高齢者福祉、児童福祉)の各制度の概要について、体系を理解し関連条文を読む能力を身に付ける。
・慣例する裁判例を読み、法的な論点と、どのような法解釈がなされたかを理解し論ずる能力を身に付ける。

<到達目標>
・公的年金制度、医療保険制度、および高齢者福祉・児童福祉といった、社会福祉関係の諸制度の概要について、該当条文その他の説明ができるようになる。
・授業で取り上げた裁判例を通じ、基礎的な法的論点と結論に至る理論構成について説明できる。

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のDP及びCP1、3、4に対応しています。

<日本大学教育憲章との関係>
①児童福祉、高齢者福祉といった社会福祉の制度概要について、条文を参照しながら理解し説明できる(A-1-2)
②上記各制度に関する基礎的な法的論点について、論理的・批判的に説明できる(A-3-2)
③判例で示された考え方に基づき、社会福祉の課題について説明できる(A-4-2)
授業の形式 講義
授業の方法 ・各回について配布するレジュメに基づいて講義を行う。(念のため、教科書・参考書を提示する)
・法の基礎的な構造が理解できた後は、時に会場の参加者と質疑応答を行いながら、学生同士のディスカッションを促し意見を発表させる(アクティブラーニング)。
・講義内容の各領域が終わったところで、簡単な講義内リポート(リアクションペーパー)、もしくは講義の進展を見つつ課題リボートの提出等を求める。リアクションペーパーに記載の質問等があった際には、後日授業の際にフィードバックする。
・提出物の提出方法等については、授業内で提示する。
履修条件 春学期の「福祉法学基礎」を、履修済みであることが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス、秋学期講義スケジュールと第一章・序論
  春学期に講義した社会保障法の体系、憲法における社会保障受給権等、を復習する
【事前学習】講義スケジュール及びレジュメを使って、授業のねらいや到達目標等を確認する。 (1時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業を振り返り、自分自身のノートを整理する。 (1時間)
【授業形態】対面授業
2 第二章・行政法・行政訴訟法の概略
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 第三章・公的年金制度① -年金保険の法的性質、国民年金-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 (承前)第三章・公的年金制度② -厚生年金、年金財政-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 (承前)第三章・公的年金制度③ -年金にかかる法的課題-
第四章・わが国の医療供給体制(概略)
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 第五章・医療保険制度① -医療保険制度の概要、健康保険・国民健康保険-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 (承前)第五章・医療保険制度② -保険給付、診療報酬をめぐる制度と裁判例-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 第六章・高齢者医療制度
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 第七章・介護保険制度
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 第八章・高齢者福祉制度 -高齢者福祉サービスと法的課題-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 第九章・児童福祉制度 -子ども・子育て支援制度-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 第十章・児童福祉の現代的課題① -子どもの貧困対策-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 第十一章・児童福祉の現代的課題② -児童虐待、等-
【事前学習】配布レジュメ・資料を事前に読み、分からないところをノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】配布レジュメ・自身の講義ノートに基づいて授業内容を復習し、理解できなかった点をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 秋学期授業の振り返りとまとめ
  第一章~第十一章の総括
【事前学習】これまでのレジュメを参考にしながら、この授業で学んだ社会保険・社会福祉の制度と法的課題を復習、整理しておく。 (2時間)
【事後学習】第一章~第十一章のレジュメ・自分のノートおよび教科書を用いて、授業全体を振り返り、論点を解説できるよう整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 試験と解説
【事前学習】第一章~第十一章までを復習し、自分自身で論点をまとめつつ、秋学期の講義内容をよく確認する。 (4時間)
【事後学習】解説やレジュメを参照しながら試験問題を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 本澤己代子・新田秀樹、編著 『トピック社会保障法(2025)』 不磨書房/信山社 2025年 第19版
荒木尚志・森田宏樹、編集代表 『ポケット六法 令和7年版』 有斐閣 2024年
講義は配布レジュメを用いて行います。但し、上記の教科書は毎年改訂されており、法改正がすぐに反映される使いやすい教科書です。
法律学を学んだことのない初心者には少し読み難いかもしれませんが、御自身でわかりにくいところを予習・復習するのに便利です。
参考書 菊池 馨実 『社会保障法』 有斐閣 2022年 第3版
菊池教授の上記書籍は、非常によくできた体系書です。但し初心者には難しいかもしれません。本格的に社会保障法の全体像と理念を知りたい方に、お薦めします。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:第15回目の試験の結果で評価します。(50%)、授業参画度:学期中のリポート(リアクションペーパー含む)等で評価します。(50%)
第15回目の授業を対面で受験できない受講生が出た場合には、教務課と協議の上、レポート課題の提出等によって評価します。
オフィスアワー 質問のある方は、講義終了後に担当者に直接ご質問下さい。その他の御相談がある場合には、別途日時を改めて伺います。

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