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教育学演習2

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令和6年度以前入学者 教育学演習2
教員名 間篠剛留
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業概要 「教育学演習1・2」(間篠担当)の共通内容:アクティブラーニングを考える
 2012年の中央教育審議会の答申に登場して以降、アクティブラーニング(アクティブ・ラーニング)は教育における重要なキーワードとなってきた。しかし、その概念の定義や実践のあり方については多様な解釈がなされ、教育現場において一様に受け入れられているわけではない。特に、グループワークやディスカッションの導入が「アクティブラーニングの実践」と見なされることが多いが、そうした形式的な導入が必ずしも学習者の主体性を育むとは限らない。場合によっては、むしろ学習者が受動的な立場に置かれることすらありうる。アクティブラーニングは、学習者の能動性や対話の質、権力関係をどう捉えるかによって、その意味合いが大きく変わってくる。
 こうした背景を踏まえ、本演習ではアクティブラーニングについて総合的に検討を行う。

「教育学演習1」の内容:授業を通してアクティブラーニングを考える
 本授業では、学生自身がグループで教育学の授業を構想し、実施する。教職課程では、大学生を児童・生徒役として初等中等教育の授業を行う「模擬授業」が行われることがあるが、本授業で実施するのは模擬授業ではない。大学生向けの授業を大学生が構想し、実施するというものである。伝えるべき内容、考えてもらいたい内容から自分たちで吟味を行い、そのために必要な資料を集め、検討し、授業を実施することになる。
 後期「教育学演習2」では3~4人程度のグループを組み、同じグループで2回授業を担当する。
授業のねらい・到達目標 この授業では、「教育学基礎論1・2」で学んだことを基本として、具体的な課題を調べ、考察し、考えるためのさまざまなスキルを身につけ、教育学についての理解を深めていく。次の項目について十分習得することが期待される。 ディスカッションの仕方/統計データを批判的に読む読み方/メディア報道を批判的に読む/インターネット情報の引用ルール/インターネットでの本の買い方/文科省や教委のHPの活用法/英文HPの検索と閲覧/「国立国会図書館サーチ」(NDL Search)の活用法/CiNii及びJ-STAGEの利用/図書館間相互貸借(ILL)での文献入手/パラグラフ・ライティングの仕方など。                     
具体的には、「学習塾」や「予備校」を取り上げて、文献購読や調査方法などのアカデミックスキルを身につけ、かつ他者との共同した学びを促進するスキルを身につける。
本科目の到達目標は以下のとおりである。
(1)与えられた条件のもと、他者にとってわかりやすいかどうかを十分に検討したうえで、理由と根拠に基づいた主張を展開できる(A-3-2)
(2)自分なりの貢献の仕方を考えながら、一つの目標に向かって他者と力を合わせて行動することができる(A-7-2) 
(3)教育学についての文献の収集・引用の仕方を理解している。                               
(4)論理的に適切なやり方で、教育学の特定の主題を体系的に議論できる。
なお、これらの到達目標(能力)は、個別の授業回に対応するというよりも、課題に対応している。

この科目は文理学部(学士(教育学))のDP及びCPの3,7に対応しています。
授業の形式 ゼミ
授業の方法 <授業の進め方>
第3回~第8回、第10回~第14回については、毎回授業の担当者を割り振り、担当者が授業を運営する。
授業担当者は授業前週までに授業テーマに関する予習課題をCanvasに提示する。
受講者はその予習課題に取り組んだうえで当日の授業に参加する。
また、授業後には担当教員が設定した小レポートに取り組む。

<個人研究レポート>
本科目で扱われたテーマに関連したレポートを執筆する。
指定のフォーマット(40字×30行)で4枚以上。詳細は授業中に説明する。
個人研究レポートに関する作業やアナウンスの時間を、各回の授業で15分程度とる。

<対面授業に参加できない場合>
対面授業に参加できないことが事前にわかっている場合には、学科に届け出を行うことでZoomでの参加を認める。
また、体調不良等により直前になって対面授業参加ができなくなった場合には、担当教員にメールで連絡すること。状況に応じてZoomでの参加を認める。
履修条件 同一教員の「教育学演習1」(前期)、「教育学演習2」(後期)をあわせて履修すること。
授業計画
1 ガイダンス――グループの割り振りとアイディア出し
【事前学習】授業のテーマを検討する (1時間)
【事後学習】読書レポートの作成 (1時間)
【授業形態】対面授業
2 テーマの検討と資料探し
【事前学習】授業内容を検討する (2時間)
【事後学習】授業準備 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 学生による授業1回目A
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
【授業形態】対面授業
4 学生による授業1回目B
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
【授業形態】対面授業
5 学生による授業1回目C
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
【授業形態】対面授業
6 学生による授業1回目D
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
【授業形態】対面授業
7 学生による授業1回目E
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
【授業形態】対面授業
8 学生による授業1回目F
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
9 学生による授業2回目A
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
10 学生による授業2回目B
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
11 学生による授業2回目C
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
12 学生による授業2回目D
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
13 学生による授業2回目E
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
14 学生による授業2回目F
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (2時間)
15 総合討論
【事前学習】事前課題に取り組む(課題は担当者が1週前までにCanvas-LMSに提示) (2時間)
【事後学習】事後課題に取り組む(担当者が授業当日に発表) (4時間)
その他
教科書 テキストは特に指定しない。
参考書 溝上慎一 『アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換』 東信堂 2014年
石井英真 『未来の学校――ポスト・コロナの公教育のリデザイン』 日本標準 2020年
渡部淳 『アクティブ・ラーニングとは何か』 岩波新書 2020年
成績評価の方法及び基準 レポート:第2回授業で提出する読書レポート(20%)、授業参画度:事前課題・事後課題(40%)、担当回の授業運営(40%)
レポートは第2回授業で提出する。学生による授業2回目で扱いたい内容について、適切に参考文献を用いて、2000~3000字程度でまとめること。
読書レポートは到達目標の特に(1)と(3)、事前課題・事後課題は、到達目標の特に(1)と(3)、担当回の授業運営は特に(2)と(4)に、それぞれ対応している。
オフィスアワー 水曜日 16:10-17:00 間篠研究室または教育学科図書室
その他の時間に面談を希望する場合は、初回授業で案内する連絡先に相談すること。
備考 ①本科目の受講登録については、教育学科事務室からの指示に従うこと
②演習科目であるため、基本的に全回出席し、積極的に参加すること(欠席が3回に達した場合履修放棄とみなす。特段の事情がある場合には必ず間篠に相談すること)
③同じ授業を受講している仲間の成果に対して積極的に、批判的に、建設的にコメントすることが求められる。

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