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生涯学習論

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令和2年度以降入学者 生涯学習論
教員名 荻野亮吾
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科、コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 講義を中心にしますが、毎回の授業の中で話し合い(ペアワークやグループワーク)や考えを集約する機会を設けます。
授業概要 この授業では、「生涯学習」をキーワードに、私たちが学校以外のどのような場で学んでいるのか、そして学ぶ方法にはどのようなものがあるかを理解することを目的とした授業を行います。
学問的な知識を身につけることにとどまらず、生涯学習の場の多様性や、学習方法の豊かさを知り、生涯学習を阻む要因についても理解し、自ら学習を進める方法を身につけてほしいと考えています。
また他者の学習を支援する中で、自らも学ぶことができるという学習の相互性についても意識してほしいと考えています。

なお、この授業は、教育学科の専門科目に位置づいていますが、他学科の学生も受講可能です。教育学科の学生にとっては、他の時間・講師による「生涯学習」を履修しても専門科目にならないので留意してください。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
私たちが学校以外で学習できる場の多様性を理解する。
それぞれの立場に応じた生涯学習の方法には、どのようなものがあるかを理解する。

<授業の到達目標>
(1)生涯学習の考え方や学習機会、学習方法について、自らの言葉で説明できる。
(2)主体的に生涯学習やその支援に関わる方法を示すことができる。
・生涯学習を阻む諸要因を理解し、その解決方法を述べることができる(A-4-2、A-4-3)。
・生涯学習のさまざまな事例の理解を通じて、自らも生涯学習の支援に関われる可能性があることが理解できる。(A-5-2、A-5-3)

この科目は文理学部(学士(教育学))のDP及びCPの4、5に対応しています。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 ・授業の資料は、Canvas LMSを通じて事前に配布します。予習・復習に活用してください。
・授業の中で話し合いの機会を設けますので、積極的に参加してください。

・授業の内容を振り返り、事例についての考えをまとめるために、リアクションペーパーの提出を毎回求めます。リアクションペーパーの中で特徴的な意見については、次の回の授業冒頭にフィードバックを行いますので、しっかりと自分の考えをまとめて提出するようにしてください。
・リアクションペーパーは、指定された時間までに提出してください。
・到達度を確認するために、中間試験・期末試験を授業内で行います(対面形式で実施します)。試験の実施後に、その解説を行います。

・質問は講義時間や終了後に行うことができますが、メールでも受け付けます。
授業計画
1 ガイダンス。授業のテーマや到達目標及び授業の方法について学ぶ。
日本における生涯学習の状況について理解する(A-4-2)。
【事前学習】シラバスに目を通し授業の概要を理解する (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、科目の目標を理解する (1時間)
【授業形態】対面授業
2 生涯学習の基礎的な考え方を理解する。
生涯学習の「統合」「変革」「循環」の3つの考え方を学ぶ(A-4-2)。
【事前学習】配布資料を読み、生涯学習の概要を理解する (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、生涯学習に関する自分の考えをリアクションペーパーを記入する (2時間)
【授業形態】対面授業
3 多様な社会教育施設・生涯学習支援施設の種類を理解する(A-5-2)。
図書館・博物館・公民館などの施設の種類とそれぞれの役割について学ぶ。
【事前学習】自らが訪れたことのある社会教育施設を整理する (1時間)
【事後学習】配布資料を復習し、社会教育施設の役割についてリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
4 社会教育施設・生涯学習支援施設における地域での学習支援の方法を学ぶ(A-5-3)。
【事前学習】地域学習の支援に優れた図書館や博物館の事例を調べる (2時間)
【事後学習】授業で紹介した事例を振り返り、優れた事例に共通する要素をリアクションペーパーにまとめる (1時間)
【授業形態】対面授業
5 社会教育施設・生涯学習支援施設で扱う現代的課題の学習について学ぶ(A-5-3)。
【事前学習】現代的テーマの学習支援に優れた公民館やコミュニティセンターの事例について調べる (2時間)
【事後学習】3回の授業を受け、今後訪問したい施設とその理由をリアクションペーパーに挙げる (2時間)
【授業形態】対面授業
6 市民大学・ソーシャル系大学における学習について学ぶ(A-4-2)。
【事前学習】市民大学やソーシャル系大学の優良事例について調べる (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、市民大学での学びの特徴についてリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
7 中間試験(資料の持ち込み可)とその解説を行う。
【事前学習】第1〜6回の授業内容を復習する (4時間)
【事後学習】解説資料を読み、社会教育施設などの学習機会の提供に関する自分の学習の到達度を確認する (3時間)
【授業形態】対面授業
8 学校と地域が連携した学習支援の方法を学ぶ(A-5-2、A-5-3)。
【事前学習】小・中・高校で地域と連携してどのような学習が行われていたかを挙げる (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、学校と地域の連携に重要な要素をリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
9 放課後の子どもたちの学習機会について学ぶ(A-4-2、A-4-3)。
【事前学習】放課後にどのような過ごし方をしていたかを考える (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、放課後の子どもの学びを支える要素をリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
10 大学による生涯学習支援の方法を学ぶ(A-5-2、A-5-3)。
【事前学習】大学で行われている生涯学習支援の方法を調べる (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、大学の生涯学習支援に必要な要素をリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
11 働く人の生涯学習の状況について学ぶ(A-4-2、A-4-3)。
【事前学習】働く世代の学習機会について調べる (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、働く世代の学びを支える要素をリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
12 高齢者の生涯学習の状況について学ぶ(A-4-2、A-4-3)。
【事前学習】高齢者の学習支援の優れた事例を調べる (2時間)
【事後学習】配布資料に基づき、高齢者の学習を阻害する要因と促進する要因についてリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業、同時双方向型授業
13 地域における学習支援について学ぶ(A-5-2、A-5-3)。
【事前学習】自らの住む地域の資源について考える (2時間)
【事後学習】配布資料を復習し、地域における学習支援に重要な要素をリアクションペーパーにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
14 地域における継続的な学習支援について学ぶ(A-5-2、A-5-3)。
【事前学習】自らの住む地域の将来像について考える (2時間)
【事後学習】期末試験に向けた授業内容の復習を行う (2時間)
【授業形態】対面授業
15 期末試験とその解説を行う。
【事前学習】第8〜14回の授業を復習する (4時間)
【事後学習】解説資料を復習し、生涯学習の意義と学習を阻む要因に関する自らの達成度を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 荻野亮吾・丹間康仁編 『地域教育経営論ー学び続けられる地域社会のデザインー』 大学教育出版 2022年 第1版
香川正弘・鈴木眞理・永井健夫編 『よくわかる生涯学習(改訂版)』 ミネルヴァ書房 2016年
荻野亮吾・近藤牧子・丹間康仁編 『地域学習支援論ー学び合える社会関係のデザインー』 大学教育出版 2025年 第1版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:中間試験・期末試験を行い、その合計点により評価する。(60%)、授業参画度:ディスカッションへの参加状況、毎回のリアクションペーパーの提出状況で評価する。(40%)
オフィスアワー 授業の内容などについて質問がある場合は、Eメールで連絡してください。メールアドレスは授業内で配布する資料に記載します。
備考 履修要件ではありませんが、前期「社会教育論」を履修していることが望ましいです。ただし、履修をしていなくても授業の内容を理解できるよう配慮します。

シラバスの内容は学修の状況に応じて変更することもあります。
事前学修・事後学修の時間は、目安です。

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