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社会教育論

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令和2年度以降入学者 社会教育論
教員名 梶野光信
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業で行います。
授業概要 社会教育は大別して、①教育行政の行う社会教育(以下、社会教育行政という。)と②市民が自主的に取り組む社会教育活動・実践(以下、社会教育活動という。)の2つがあります。。本授業では、社会教育行政の内容について重点的に説明します。
担当教員は、東京都教育委員会で社会教育主事として、30年以上の行政経験を持っています。その経験を踏まえ、社会教育行政だけでなく、学校教育行政を含めた広い視野で社会教育行政の役割を説明していきます。
授業のねらい・到達目標 【ねらい】
近年の社会教育行政は学校教育との連携・協働、学校教育支援に重きが置かれています。具体的には、教育コーディネーターの役割、学校外の社会資源(企業・NPO等)との連携、不登校・高校中途退学未然防止策など、教育行政が直面する現代的課題に沿いながら授業を進めていきます。この授業を通じて、課題解決力、政策形成能力の基礎について習得することができるようになります。
実際の教員志望の学生やNPOや企業(特に教育産業)で働くことを希する学生が受講しても大いに参考となる内容を提供します。
【到達目標】
この授業を通じて、論理的・批判的思考力、問題発見・解決力を身に付けることができるようにします。(A-3-3,A-4-3,A-7-3)
またこの科目は文理学部(学士(教育学)のディプロマポリシー(DP1,DP2,DP3,DP4)及びカリキュラムポリシー(CP3,CP4)に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 対面授業を基本とします。授業の中で、現場をリアルにとらえるようにするため、ドキュメンタリー映像を適宜活用します。また、必要に応じて、ゲスト講師を招くこともあります。
各回(1回目を除く)の授業の終わりに、小レポートを提出していただきます。その内容は授業の感想だけでなく、自分自身の考えをきちんと述べたものを期待します。
授業計画
1 オリエンテーション(授業の計画や到達目標等について説明する)
【事前学習】社会教育とは何かについて調べておく (2時間)
【事後学習】授業の計画を踏まえ、自分なりの目標設定を行う (2時間)
2 東京都の社会教育行政の仕事を理解する
【事前学習】東京都教育委員会のHP等で東京都の社会教育行政の役割を調べておく (2時間)
【事後学習】東京都の社会教育行政の他県との取組の違いを押さえる (2時間)
3 ETV特集「さらばドロップアウト高校改革1年の記録」の視聴を通じて、東京都教育委員会の取組を知る
【事前学習】都教委の不登校・中途退学対策をHP等で調べておく (2時間)
【事後学習】都立学校「自立支援チーム」派遣事業の概要を理解する (2時間)
4 都立学校「自立支援チーム」派遣事業の概要を学ぶ
【事前学習】テキスト第1章を読んでおく (2時間)
【事後学習】都立学校「自立支援チーム」派遣事業を理解する (2時間)
5 「学校支援」を中心に据えた社会教育行政の役割(その1)
【事前学習】テキスト第2章を読んでおく (2時間)
【事後学習】社会教育行政の学校支援機能について理解する (2時間)
6 「学校支援」を中心に据えた社会教育行政の役割(その2)
【事前学習】テキスト第2章を読んでおく (2時間)
【事後学習】地域教育プラットフォーム構想について理解する (2時間)
7 教育的救済としての社会教育行政
【事前学習】テキスト第2章を読んでおく (2時間)
【事後学習】社会教育行政の成り立ちと役割について理解する (2時間)
8 ユースソーシャルワーカーとは何か
【事前学習】テキスト第4章を読んでおく (2時間)
【事後学習】ユースソーシャルワーカーの役割を理解する (2時間)
9 ユースワークの視点を社会教育行政に盛り込む意義
【事前学習】テキスト第4章を読んでおく (2時間)
【事後学習】ユースワークとは何かについて理解する (2時間)
10 学校文化、教員文化について
【事前学習】テキスト第4章を読んでおく (2時間)
【事後学習】学校文化、教員文化について理解する (2時間)
11 移行を支援する高校教育への転換と社会教育行政の役割(その1)
【事前学習】テキスト第5章を読んでおく (2時間)
【事後学習】移行支援としての高校教育の役割を理解する (2時間)
12 移行を支援する高校教育への展開と社会教育行政の役割(その2)
【事前学習】テキスト第5章を読んでおく (2時間)
【事後学習】高校教育パラダイム転換の重要性を理解する (2時間)
13 ETV「学校が変わる子どもが変わる」を視聴する
【事前学習】地域学校協働活動について事前に調べておく (2時間)
【事後学習】地域学校協働活動の意義と役割を理解する (2時間)
14 藤原和博の学校改革論と社会教育
【事前学習】藤原和博について調べておく (2時間)
【事後学習】東京都の社会教育が目指す青少年教育の考え方について自分の意見をまとめる (2時間)
15 社会教育行政の可能性を考える(テスト60分を含む)
【事前学習】指定された課題についてテストするので事前に学習してくる (2時間)
【事後学習】半期の授業内容を整理し、自分なりの社会教育観をもつ (2時間)
その他
教科書 梶野光信 『ユースソーシャルワーク 社会教育行政の新たな役割』 生活書院 2025年
教科書は、必ず購入し、毎回の授業に持ってくること。
参考書 末冨芳 『子どもの貧困対策と教育支援ーより良い政策・連携・協働のために』 明石書店 2017年
日本社会教育学会 『子ども・若者支援と社会教育』 東洋館出版社 2017年
社会教育行政研究会 『社会教育行政読本-「協働」時代の道しるべー』 第一法規 2014年
参考書は、購入する必要はなし。より深く学びたい人向けに提示したものである。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:15回目の授業で確認テストを行う(60分)(40%)、授業参画度:出席とリアクションペーパーで評価する(60%)
オフィスアワー 水曜日の昼休みに研究室で対応します。
もしくは、メールで対応します。 coperukun@gmail.comまで連絡ください。
備考 シラバスの内容や授業形態は、受講生の学習環境や理解の状況に応じて変更することがあります。

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