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社会教育経営論1

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令和2年度以降入学者 社会教育経営論1
教員名 梶野光信
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 社会教育経営論1では、自治体行政における社会教育経営の実際について考察する。
 主な事例として取り上げるのは、東京都の取組である。本授業の担当者は31年にわたり東京都教育委員会の社会教育主事(東京都庁における教育行政の専門職)として、社会教育・生涯学習(一部学校教育を含む)施策の立案、実施に携わってきた(2024年4月からは大学教員)。そこで得た知見(都立学校「自立支援チーム」派遣事業の施策化)を事例に、東京都における社会教育の 「政策過程」について授業を展開していくとともに、後半には「コミュニティ・デザイン」という視点から地方も含む地域づくり(まちづくり)という観点で、社会教育経営を考えていきたい。 
 政策過程とは、政策が形成される過程を分析するもので、政策がつくられてから終了するまでの政策の循環を取り扱う。政策の循環には①課題設定→②政策立案→③政策決定→④政策実施→⑤政策評価の5段階の過程がある。
 社会教育施策が形成されていく過程における社会教育主事が果たす役割や都知事・教育長・教育委員等のアクターがどのように関与しているのか、文部科学省との関係等について、事例を挙げながら考察を進めていく。 
 現在の教育行政の経営には、地域住民だけでなく、企業やNPOといった主体の関与が不可欠である。そのため、本授業では、企業やNPOによる取組もできるだけ多く紹介したい。
 上記の内容で授業を展開していくため、将来自治体職員や教職を目指す学生のみなさん,そして企業の社会貢献、NPOに関心のある学生のみなさんに受講をお勧めしたい。
授業のねらい・到達目標 1)社会教育行政の仕組みや機能を理解する。
2)行政職員として必要な政策形成能力について理解する。
3)NPOや企業等のテーマコミュティとの協働の手法について理解する。
4)社会教育と学校教育が連携・協働する現代的意味を理解する。
5)教育行政における社会教育主事の必要性を理解する。
【到達目標】
 この授業を通じて、論理的・批判的思考力、問題発見・解決力を身に付けることができるようにします。(A-3-3,A-4-3,A-7-3)
また、この授業は文理学部 学士(教育学)のディプロマポリシー(DP1,DP2,DP3,DP4)及びカリキュラムポリシー(CP3,CP4)に対応しています。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 基本は講義形式で行う。授業中に演習や小課題を出し、学習への理解を深める。
授業計画
1 オリエンテーション(本授業の目的と授業計画の説明)
【事前学習】シラバスに目をとおしておく (1時間)
【事後学習】授業計画を確認する (1時間)
2 東京都の社会教育行政の変遷と社会教育主事の役割を理解する
【事前学習】事前に配付された資料等に目を通しておく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
3 学校支援を軸にした社会教育行政の考え方を理解する
【事前学習】事前に配付された資料等に目を通しておく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
4 地域教育プラットフォーム構想について理解する
【事前学習】事前に配付された資料等に目を通しておく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
5 地域教育プラットフォーム構想の展開について理解する
【事前学習】事前に配付された資料等に目を通しておく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
6 都立高校「奉仕」必修化に至る流れを理解する
【事前学習】事前に配付された資料等に目を通しておく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
7 奉仕とボランティアについて考える
【事前学習】事前に配付された資料等に目を通しておく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
8 都立高校支援施策の考え方を理解する
【事前学習】テキスト第3章を事前に読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 都立学校「自立支援チーム」派遣事業の施策形成過程を理解する(その1)
【事前学習】テキスト第3章を事前に読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
10 都立学校「自立支援チ―ム」派遣事業の施策形成過程を理解する(その2)
【事前学習】テキスト第3章を事前に読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
11 都立学校「自立支援チーム」派遣事業の施策形成過程を理解する(その3)
【事前学習】テキスト第3章を事前に読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
12 これからの社会教育主事の役割について考える(その1)
【事前学習】テキスト第6章を事前に読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
13 これからの社会教育主事の役割について考える(その2)
【事前学習】テキスト第6章を事前に読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する (2時間)
14 今後の社会教育行政の役割を理解する
【事前学習】事前配付資料を事前に読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の復習をする (2時間)
15 授業のまとめと確認テスト
【事前学習】予め提示された課題に対する解答を用意する (4時間)
【事後学習】授業の復習をする (2時間)
その他
教科書 梶野光信 『ユースソーシャルワーク 社会教育行政の新たな役割』 生活書院 2025年
テキストは、文理学部内冨山房インターナショナルで販売予定なので、必ず購入すること。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業を通じて学んだこと、考えたことを確認する(第15回)(40%)、授業参画度:出席、授業への参加態度で評価する(60%)
オフィスアワー 水曜日(12:10-13:00)に研究室(本館4階 04370研究室)とする。
相談があるときは、事前にcoperukun@gmail.comまで連絡すること。

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