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令和6年度以前入学者 | 障害児教育論 | ||||
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教員名 | 澤田誠二 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 「障害とは何か」という根本的な視座から、障害のある子どもたちに対する教育の意義と課題について、様々な観点から多角的に考察する授業を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 「障害」のある子どもたちへの教育について、歴史や国際比較などの多様な観点から理解を深める。それによって、現代日本における障害児教育の現状と課題について、自分なりに説明することができる(A-6-3)。同時に「障害」という概念を社会(科学)的な視点から問い直すことをねらいとする。それらを通じて、今後の障害児教育のあり方について、論理的に考察する力を身につけることを目的とする(A-7-3)。 この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP6,DP7及びカリキュラムポリシーCP6,CP7に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 各回のトピックについて講義による解説と質疑等を行う。毎回授業内容に応じた課題に対する小レポートを作成する。授業後の小レポート提出(メール)をもって出席扱いとする。小レポートの記入内容(課題)については授業時に指示する。提出された小レポートのいくつかを次回以降に授業内で取り上げて解説し、議論の契機とする。授業内で事後学習の課題及び次回の内容と予習方法について指示するので、それに従って事前・事後学習を行うこと。 本授業の事前・事後学習は各2時間を目安とする。なお、授業内容/計画は、進度や受講生の関心・要望などによって変更する可能性もある。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法についての説明、現代日本の障害児教育の大まかな現状、参考文献の提示やアポイントの取り方など)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを把握し、自分が特に関心のあるテーマを確認しておく。 (1時間) 【事後学習】特別支援教育の概要について復習し、どういった課題がありそうなのかについて、考えをまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
障害児教育の基礎的事項(1):特別支援教育の理念・制度・対象、「特殊教育」から「特別支援教育」への経緯など
【事前学習】授業ノートを復習し、特別支援教育の現状について基本事項をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、特殊教育と特別支援教育の違いについてまとめ、要点を説明できるようにする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
障害児教育の基礎的事項(2):障害児教育関連法規・答申等、「場」をめぐる問題の構図と代表的思想など
【事前学習】参考文献等を用いて障害児教育に関する法律とその条文をノートに抜き出し、概要をまとめておく (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを用いて、深刻な「対立」が生じた歴史的背景を理解し、説明できるようにする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
障害児教育の基礎的事項(3):発達保障論と共生教育思想の教育学的意義、関連ドキュメンタリー映像視聴など
【事前学習】配布資料を参考に、発達保障論と共生教育論の概要を確認し、ノートにまとめ、基本的な説明ができるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】関連映像についての感想・意見等をまとめ、授業中に提示した課題に取り組む。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
障害児教育を支える思想(1):障害者権利条約と教育、障害者権利委員会による対日勧告と対応など
【事前学習】インターネットで「障害者権利条約」を調べ、教育に関する条文を抜き出し、内容を整理してノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】ノートや配布資料を使って国連対日勧告の内容を整理し、何が問題となったのかについてノートにまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
障害児教育を支える思想(2)「合理的配慮」の歴史と現状・課題、教育における合理的配慮の提供など
【事前学習】参考文献等を使って「合理的配慮」という概念について調べ、具体的事例を使って説明できるようにする。 (2時間) 【事後学習】合理的配慮の概念を復習し、教員の立場から学校でどのように提供ができるかを具体的に考え、ノートにまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
障害児教育を支える思想(3):障害者差別解消法と教育、ADAと障害者権利条約など
【事前学習】インターネットで障害者差別解消法を調べ、介護等体験などの経験を参照して、教育現場で何が求められているかについて、ノートにまとめる。 (2時間) 【事後学習】授業時に提示する指示に従い、障害者差別解消法の条文について考察する課題に取り組む。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
障害児教育の制度的論点:就学の基本的仕組みと先進的自治体の取り組み、就学をめぐる争点と係争など
【事前学習】新聞・インターネットでニュース等を調べ、障害児の就学をめぐってどのような課題があるのかについて、ノートにまとめて発表できるようにする。 (2時間) 【事後学習】授業時の指示に従い、配布資料の記事を読んで自分なりの意見・考えをノートにまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
戦後障害児教育と日教組:戦後教育における日教組の役割と養護学校義務化、能力主義的差別教育批判と障害児教育など
【事前学習】日教組という組織について調べ、戦後教育においてどのような存在であったのか、ノートにまとめ発表できるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習し、能力主義批判と障害児教育の関係について考察した内容をノートにまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
「障害」の構造的理解(1):障害構造論の意義、ICIDH(国際障害分類)、ICF(国際生活機能分類)など
【事前学習】様々な資料を駆使して、「障害」という言葉の定義を自分なりに整理してノートにまとめる。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直し、ICIDHの概念の特性を理解し、問題点と改善方法をノートにまとめる。また、自分でICFの図を描いてみることで、特性とICIDHとの違いを確認して理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
「障害」の構造的理解(2):障害の個人(医学)モデルと社会モデルの意義と課題など
【事前学習】リハビリテーションの思想(治療や軽減)について、自分なりの考え(特に問題点)を整理してまとめておく。 (2時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直して、障害学(disability studies)の基本的な考え方について理解を深めた後、指定映像を視聴し、「社会モデル」に関する課題に取り組む。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
「障害」の構造的理解(3):障害個性論、障害と文化(文化モデル)、青い芝の会の思想など
【事前学習】「障がいは個性である」という言明についての自分なりの考えをノートにまとめ、発表できるようにしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料・ノートを見直して、教育に対する「青い芝の会」と「ろう文化」の主張を整理し、それに対する自分の考えをノートにまとめる。 (3時間) |
13 |
授業内試験と解説、発達障害の「増加」についてなど
【事前学習】授業中に指示したポイントに留意しながら、第1回~第12回の内容を総復習し、確認しておくこと。 (3時間) 【事後学習】解説をふまえて学修した内容の整理を行う。特に理解が不十分であった箇所について重点的に復習と補強学習を行う。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
優生思想と出生前診断など
【事前学習】優生思想とはどのようなものか、文献や資料を参照しながら登場の背景や問題点についてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内での議論を参考にして、優生思想と出生前診断との関係を確認し、それに対する自分の考えをまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
総まとめと補足説明、質疑(これまでの総復習・解説を行い本授業全体の理解を深める。)
【事前学習】今までの全ての配布資料やノートに目を通し、自分なりの問題意識・疑問点を明確にしておく。 (2時間) 【事後学習】本講義を通して身に付けたものを確認し、受講前とどのように視点や考え方が変化したかについて(特に論争的な事項について)まとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 必要に応じてレジュメ資料を配布し、特定のテキストは使用しない。 |
参考書 | 参考文献等は授業内で適宜紹介するので、積極的に各自で活用してほしい。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(50%)、授業参画度:毎回の小レポートや授業への取り組み方(発言内容・回数等)(50%) 第13回に授業内試験を実施するので、単位取得希望者は必ず出席すること。やむをえない事情により受験できない場合は、必ず事前に相談すること。 |
オフィスアワー | 授業後に講義室またはEメールにて対応する。連絡用メールアドレスは初回授業時に通知する。 |