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視覚障害教育総論

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令和5年度以降入学者 視覚障害教育総論
教員名 星祐子
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期集中 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 視覚に障害のある(全盲、弱視)幼児児童生徒の視機能の低下の要因となる病理面と心理面及び生理面の特徴、知覚や認知の特性及び教育課程、各教科や自立活動等の具体的指導内容、指導における配慮事項等について講義する。
 これらの内容について、特別支援学校(視覚障害)に勤務し、視覚障害児の教育に携わった実務経験をもとに、教育現場の状況と今日的課題が分かるような映像や資料、各種演習等を取り入れた授業を行う。
授業のねらい・到達目標 【授業のねらい】
 視覚障害のある幼児、児童又は生徒の視機能の低下の要因となる病理面と心理面及び生理面の特徴、知覚や認知の特性及び各教科や自立活動等の指導における配慮事項等の学修を通して、指導の基礎的内容を身に付ける。 
【到達目標】
・視機能の低下の要因となる病理、心理面及び生理面の特徴について説明ができる。
・視覚障害に対する配慮事項や指導における工夫等について説明ができる。
・全盲児童生徒の使用文字である点字や教材を知り、その特徴と工夫等を説明することができる。
・弱視児童生徒の視覚障害に応じた配慮を踏まえた文字や教材を作成することができる。
・視覚の他にも障害のある幼児児童生徒に対する指導について考えをまとめることができる。
・視覚障害における今日的課題に対して資料等をもとに意見や考えをまとめることができる。
【ディプロマポリシーとの関係】
 この科目は文理学部のディプロマポリシーDP1,2及びカリキュラムポリシーA1,2に対応しています。
【日本大学教育憲章との関係】
 共生社会の実現に向けて視覚障害教育の分野において、「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」能力を身に付けることをねらいとしています。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 講義においては、配布資料に基づき、基本事項を説明し、関連する事項について、小テスト等を適宜実施する。また、疑似体験、触察、文字指導等について演習形式で授業を行い、ディスカッション、レポート等を適宜実施する。小テスト・レポートについては,それぞれ次回授業において解説・全体講評を行う。
授業計画
1 オリエンテーション、視覚障害の定義、視覚器の構造と主な視機能
【事前学習】視覚器の構造について資料に基づき調べておく (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、視機能についてまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
2 主な眼疾患と見え方の特徴、配慮事項(疑似体験を含む)
視覚障害の教育的アセスメント、観察評価、家庭や関係機関との連携
【事前学習】眼疾患について資料をもとに調べておく (2時間)
【事後学習】疑似体験によって気付いたこと等をレポートにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
3 視覚障害乳幼児の発達の特徴と支援 
視覚障害教育の歴史と制度の変遷
【事前学習】乳幼児の発達、日本における障害児教育の歴史について調べる (2時間)
【事後学習】視覚障害が発達に与える影響について課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
4 就学先決定の仕組と教育の場について
交流及び共同学習について
【事前学習】就学先決定の仕組みと教育の場について調べておく (2時間)
【事後学習】連続した多様な学びの場、交流及び共同学習について課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
5 教育課程の意義、編成方法、学習指導要領による留意事項、カリキュラム・マネジメントについて
自立活動の目標と指導、個別の指導計画について
【事前学習】自立活動について学習指導要領や参考文献等で目的と内容等を調べる (2時間)
【事後学習】学習指導要領に記載されている視覚障害への配慮事項の具体的内容についてまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
6 全盲児の指導:触察指導、文字指導を中心に(演習とディスカッション)
【事前学習】全盲児の困難さについて資料等を読んでおく、点字の50音について一覧表をみて規則性等を確認しておく (2時間)
【事後学習】点字の読み書きの課題プリントを行う (2時間)
【授業形態】対面授業
7 弱視児の指導:見え方への配慮、文字指導を中心に(演習とディスカッション)
【事前学習】弱視児の困難さについて資料等を読んでまとめておく (2時間)
【事後学習】弱視児の眼疾患による学習上の配慮についてレポートにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
8 視覚の他に障害を併せ有する重複障害児の指導について
授業のまとめ、授業内試験と解説
【事前学習】重複障害の組み合わせとその指導について文献等で調べておく (2時間)
【事後学習】授業内容を及び試験の振り返りをする (2時間)
9 この授業は1単位・8回授業で終了です
10 この授業は1単位・8回授業で終了です
11 この授業は1単位・8回授業で終了です
12 この授業は1単位・8回授業で終了です
13 この授業は1単位・8回授業で終了です
14 この授業は1単位・8回授業で終了です
15 この授業は1単位・8回授業で終了です
その他
教科書 教科書は特に定めず、資料配布をします。また、ダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示します。
参考書 青柳まゆみ・鳥山由子 『新・視覚障害教育入門』 ジアース教育新社 2020年
久保山茂樹・星祐子 『視覚障害のある友だち 知ろう!学ぼう! (障害のことシリーズ)』 金の星社 2017年
香川邦生 『五訂版 視覚障害教育に携わる方のために』 慶應義塾大学出版会 2016年
成績評価の方法及び基準 レポート:求めるテーマと内容、提出状況をみて評価します(30%)、授業内テスト:最終回の確認テストで評価します(40%)、授業参画度:リアクションペーパー、ディスカッション、提出状況等で評価します(30%)
オフィスアワー 集中講義時間の前後に質問等に対応します。また、メール等で質疑応答を行います。
備考 授業担当者は、盲学校・特別支援学校(視覚障害)で長年に渡り、教員および管理職として、幼児児童生徒の指導、学校管理運営に当たってきました。また、国立特別支援教育総合研究所の研究員として、インクルーシブ教育システムの推進や重複教育(主に盲ろう教育)に係る研究や学校支援・保護者支援に取り組んできました。これらの知見と経験を踏まえて、演習等を取り入れながら、授業を進めていきます。

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