検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 国語科教育法Ⅰ | ||||
---|---|---|---|---|---|
教員名 | 坂口京子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期集中 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
---|---|
授業概要 | ・戦後国語科教育史を中等教育を視点に概観しつつ、学習指導要領や国語教科書の役割と位置づけについて扱う。 ・中学校・高等学校の国語科授業構想に関わる教材研究ならびに学習材開発の基本的な方法と事例について取り上げ、各領域(話すこと・聞くこと、書くこと、読むこと)に活用する。授業担当者の実務経験(公立中学校教員・大学教育学部教員)を踏まえ、学習者に相応した授業構想の必要性と、教師論としての国語単元学習について実践史をもとに扱う。 ・国語科教育研究の全体像を把握する視点を紹介し、現代的な課題や重点(教育的評価、カリキュラム・マネジメント、探究的学習等)について取り上げる。 |
授業のねらい・到達目標 | ・国語科の歴史と学習指導要領ならびに現代の教科書の特徴について理解し、説明することができる。(A-2-1) ・中学校・高等学校の教材研究・学習材開発の方法と事例を知り、各領域の学習指導との関連について考察することができる。(A-4-1) ・探究的学習やカリキュラム・マネジメントがなぜ必要かを理解し、学習者の見取りと評価を繰り返すことでカリキュラムを構想する手順と事例について考察することができる。(A-3-2) 〈DP・CPとの関係〉 この科目はDP及びCP1,2,3,4に対応している。 |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | 前半を講義、後半を演習とするが、随時、発言・議論を求める。レポートについては中間レポートと最終レポートを予定しており、毎回の授業で行った学習内容を踏まえて作成することとなる。 ・第1回~第8回は、中等国語科教育と学習指導要領、教科書、単元学習について概観し、教材研究と学習材開発の基本的な方法について扱う。 ・第9回~第11回は、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の領域に関し、指定したテキストの分担部分を受講者が担当し、レジュメを準備して発表する。以上を通して、重点と展望について整理する。 ・第12回~第14回は、国語カリキュラム構想について、教育的評価、探究的学習、カリキュラム・マネジメント、ICT活用とノート指導等を視点に基本的な考え方について扱う。 フィードバックの方法については、授業の中で説明する。 |
履修条件 | 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生とに分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。原則として指定以外の時間は、受講不可とする。 国文学科の学生はこの講義を履修できないので、もう一方の国語科教育法Ⅰを履修すること。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
授業の目的と方法、戦後国語教育史と学習指導要領の概観
【事前学習】テキストⅤ章「中等国語科の歴史」「近代国語教育史年表」を確認する。 (2時間) 【事後学習】自らの中・高等学校の国語学習経験を史的展開の中に位置づける。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
国語単元学習と”新しい”教科書の活用
【事前学習】テキスト索引を活用し、「単元」について調査する。 (2時間) 【事後学習】自らの中・高等学校の国語学習経験を「単元」という点から位置づける。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
教材研究と学習材開発①文学的文章(韻文・小説)
【事前学習】テキストⅢ章「教材研究」「教材開発」を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】指定された文学的文章の教材研究ならびに学習材開発の方法と実際について整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
教材研究と学習材開発②説明的文章
【事前学習】テキストⅢ章「教材研究」「教材開発」を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】指定された説明的文章の教材研究ならびに学習材の開発の方法と実際をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
教材研究と学習材開発③古典
【事前学習】テキストⅣ章「我が国の言語文化」を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】指定された古典教材の教材研究ならびに学習材の開発の方法と実際をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
教材研究と学習材開発④語彙
【事前学習】テキストⅣ章「言葉の特徴や使い方」を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で扱った語彙に関する実践事例についてその特徴をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
教材研究と学習材開発⑤読書
【事前学習】テキストⅣ章の読書に関わる箇所(「言葉の特徴や使い方」「読むこと」)を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で扱った読書に関する実践事例についてその特徴をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
現行学習指導要領の改訂の要点と展望
【事前学習】テキストⅠ・Ⅱ章について下読みし、要点をまとめておく。 (1時間) 【事後学習】第1回~第8回の授業内容をまとめて中間レポートをまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
課題演習①話すこと・聞くこと(テキスト該当範囲)
【事前学習】分担部分のテキストを熟読し、A4のレジュメにまとめ発表できるように準備する。 (2時間) 【事後学習】分担以外のテキストならびに発表レジュメの要点を書きだしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
課題演習②書くこと(テキスト該当範囲)
【事前学習】分担部分のテキストを熟読し、A4のレジュメにまとめ発表できるように準備しておく。 (2時間) 【事後学習】分担以外のテキストならびに発表レジュメの要点を書きだしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
課題演習③読むこと(テキスト該当範囲)
【事前学習】分担部分のテキストを熟読し、A4のレジュメにまとめ発表できるように準備しておく。 (2時間) 【事後学習】分担以外のテキストならびに発表レジュメの要点を書きだしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
国語カリキュラム構想①教育的評価と評定
【事前学習】テキストⅡ章の「国語科教育の評価」を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で扱った教育的評価の種類と内容についてまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
国語カリキュラム構想②カリキュラム・マネジメントと探究的学習
【事前学習】テキストⅥ章のカリキュラムや探究的学習に関わる部分を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で扱った実践事例の重点と方法について整理しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
国語カリキュラム構想③ノート指導とICT活用
【事前学習】テキストⅥ章のデジタル教材に関わる部分を下読みし、要点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】国語学習の方法を多面的に捉える方法と実際についてまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
まとめと振り返り、今後の課題について
【事前学習】第9回から第14回の内容を振り返り、自身の課題について整理しておく。 (1時間) 【事後学習】最終課題に取り組み、関係する教育法授業への展望を具体化する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
---|---|
教科書 | 全国大学国語教育学会 『新たな時代の学びを創る 中学校高等学校国語科教育研究』 東洋館出版社 2019年 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』 東洋館出版社 2018年 文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』 東洋館出版社 2019年 学習指導要領解説は文部科学省のHPからダウンロードしてもよい。電子データで持参できる場合には購入の必要はない。 |
参考書 | 授業内で適宜、紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:中間レポート・最終レポートの内容を評価する。(60%)、授業参画度:授業内での演習や発言の内容を評価する。(40%) |
オフィスアワー | 授業前後またメールにて相談に応じる。 |
備考 | 受講者の人数や実態に応じて、シラバス内容を変更する場合がある。 |