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書法1

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令和2年度以降入学者 書法1
教員名 山下由季
単位数    1 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
授業の形態 全15回のうち、10回は対面授業、5回は遠隔授業。
授業概要 中学校国語科書写の授業を行うための知識と技能を身につけます。
実際の授業を想定しタイムスケジュール、教材作成、指導方法、添削や評定などの方法を考えていきます。
あわせて、中国の書の歴史や、さまざまな書体の特徴や用途、知識を実際に書きながら学びます。
授業のねらい・到達目標 中学校国語科書写の内容の理解とその指導技法の習得を目指します。
さらに、漢字の起こりからはじまり、篆書、隷書、楷書、行書、草書といった書体の変遷を学び、各書体を実際に書きながら、中国の書の歴史の知識を深めていきます。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、日本文学・日本語学研究、ひいては人文学の役割や、倫理的な課題を理解し、説明することができる(A-1-1)
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治、経済、文化、価値観、信条などの現状を概説できる。(A-2-1)
この科目は、文理学部のDP及びCPの1 ,2に対応している。
授業の形式 講義、実習
授業の方法 対面授業の回は、書道教室(1号館2階)にて実技指導をメインに行います。
その際には、筆や墨、半紙を各自で準備してください。これらの書道道具については、1回目の授業で説明します(高価なものを揃える必要はありません)。
オンデマンド授業の回は、授業日に、Canvas LMSを通して動画や教材を配信します。受講生は自宅で学習し、動画内で指示された課題に取り組みます。提出締め切りは授業日から5日後を目安としています。
対面授業の際に提出した作品やミニレポートについては添削して、次回の授業で直接返却します。
またCanvasを通して提出したミニレポートは、Canvas LMS上でコメントをつけてフィードバックします。
なお、この授業は実技をメインとする内容のため対面授業の回については遠隔対応はしません。
履修条件 9月1日(月)~9月7日(日)23時59分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。
受講許可は9月12日(金)COMITS2にて発表予定。
授業計画
1 授業の概要説明および、この授業で必要となる道具についての解説。
文房四宝の歴史とその製造方法について知る。(A-1-1)
【事前学習】墨、筆、紙で自分の名前を書いてみる。 (2時間)
【事後学習】指定テキストの「用具・用材(106-107ページ)」を読み理解を深めること。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
2 書を書く姿勢と執筆法について知る。
小学校国語科学習指導要領および中学校国語科学習指導要領(書写に関連する部分)の検討を行い、姿勢や執筆法の指導についても理解を深める。
【事前学習】指定テキストの「姿勢・執筆法(108-109ページ)」の項目を読み、理解する。 (2時間)
【事後学習】道具の準備と手入れをする。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 書写の学習内容「正しく整った」字形について確認する。
楷書の特徴とその指導方法について理解を深める。
【事前学習】自身の小学校、中学校時の書写の授業を振り返り、内容について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】文部科学省HPを閲覧し、学習指導要領を確認する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 学習指導要領の内容と解説。
書写の小学校及び中学校国語科書写の学習指導要領に関する要点の解説を行い教科指導の概要を学ぶ。
【事前学習】指定テキストの「国語科書写の内容(102-103ページ)」を読み、理解する 。 (2時間)
【事後学習】文部科学省HPを閲覧し、学習指導要領を確認する。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
5 中学校一年生の教材を実際に書いてみる。半紙に2文字の行書を書く。
行書の特徴とその指導方法について理解を深める。
中学校一年生の教材を実際に書き、学生間で添削などを行い、指導方法や評価方法について学ぶ。
【事前学習】文部科学省HPを閲覧し、学習指導要領を確認する。 (2時間)
【事後学習】添削された箇所を自身で確認し再度練習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 中学校二・三年生の教材を実際に書いてみる。漢字と平仮名が交じる文章を筆で書く。
「楷書に調和する平仮名」と「行書に調和する平仮名」を理解する。
「行書に調和する平仮名」を実際に書き、学生間で添削などを行い、指導方法や評価方法について学ぶ。
【事前学習】文部科学省HPを閲覧し、学習指導要領を確認する。 (2時間)
【事後学習】添削された箇所を自身で確認し再度練習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 中学校三年生の教材に取り組む。「身の回りの書」や「身の回りの多様な表現」について理解を深める。
【事前学習】文部科学省HPを閲覧し、学習指導要領を確認する。 (2時間)
【事後学習】「身の回りの書」を発見し、収集する。具体的にどのようなものが教材になるのか検討する。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
8 中学校三年生の教材に取り組む。
「身の回りの書」や「身の回りの多様な表現」の指導方法や評価方法について学ぶ。
【事前学習】文部科学省HPを閲覧し、学習指導要領を確認する。 (2時間)
【事後学習】「身の回りの書」について具体的にどのようなものが教材になるのか再検討する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 篆書を知り、実際に書いてみる。
書体の変遷についても理解を深める。
【事前学習】指定テキストの「書の変遷・中国(136-137ページ)」の項目を読み、変遷を理解する 。 (2時間)
【事後学習】課題作品を各自で確認し、技法を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 隷書を知り、実際に書いてみる。
隷変についても理解を深める。
【事前学習】指定テキストの16から22ページを読み、隷書について理解する。 (2時間)
【事後学習】課題作品を各自で確認し、技法を復習する。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
11 行書を知り、実際に書いてみる。(王羲之・蘭亭序)
中学校の書写教材の行書と比較・検討してみる。
【事前学習】指定テキストの42から44ページを読み、王羲之の作品の概要を知る 。 (2時間)
【事後学習】課題作品を各自で確認し、技法を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 草書を知り、実際に書いてみる。(孫過庭・書譜)
【事前学習】指定テキストの52,53ページを読み、書譜の概要について理解する 。 (2時間)
【事後学習】課題作品を各自で確認し、技法を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 楷書を知り、実際に書いてみる。(欧陽詢と虞世南)
中学校の書写教材の行書と比較・検討してみる。
【事前学習】指定テキストの32から35ページを読み、初唐の書作品について理解する。 (2時間)
【事後学習】課題作品を各自で確認し、技法を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 中学校国語科書写での指導方法について考える。
これまでの学びを生かして、具体的な授業案を作成・検討し、発表する。
【事前学習】中学校国語科書写における授業実践例を確認する。 (2時間)
【事後学習】指導と評価について各自で確認し、復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめ(これまでの授業の解説、復習をして、理解を深める)(A-2-1)
【事前学習】指定テキストを再度読み直し、総ざらいをする。 (2時間)
【事後学習】本授業で書きためた清書作品を整理しファイリングする。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
その他
教科書 全国大学書道学会編 『書の古典と理論 改訂版』 光村図書出版 2020年 第1版
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業参画度:毎授業、ミニレポートや実技作品の提出をしてもらいます。その提出状況や習熟度を評価の対象にします。(100%)
オフィスアワー Canvas LMSで適宜質問を受け付けます。

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