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令和2年度以降入学者 | 書の鑑賞 | ||||
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教員名 | 徳泉さち | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 書を鑑賞する、とはどのような行為なのだろうか。 人々が如何に書をコレクションし鑑賞してきたのか、中国や日本におけるいくつかの具体な事例をとりあげながら考えていく。 そうした書作品の受容史を踏まえたうえで、現代の学校教育や博物館、美術館などで展開されている鑑賞教育の実践例について検討する。 なお、受講者の興味関心や、同時期に開催される展覧会などにより進捗や内容を変更する可能性がある。 |
授業のねらい・到達目標 | 書はわかりにくい、どのように味わえばよいかわかならいという意見をよく耳にする。 そのわかりにくいモノが、なぜ今に至るまで尊ばれ、人々に鑑賞されてきたのか。文献記事や画像資料から、日中の鑑賞のありようを分析し理解する。 あわせて、現代における書の鑑賞のありかたについて、受講者各人がアイディアを構想する。 この科目は文理学部のDP及びCPの,2,4に対応しています。 日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2) 日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | 講義形式で行う。 授業の後半では受講者各人が書作品の鑑賞プログラムを構想し、発表する予定。 この授業は、実物資料の閲覧調査などが含まれるため、遠隔受講には対応しない。 フィードバック方法等については、授業内で指示する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業の概要と進め方について説明)
【事前学習】今までにみて印象に残った書作品を思いだし、基礎情報を確認する (2時間) 【事後学習】現在開催されている展覧会をチェックし、見たい作品について調べる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
中国における書の鑑賞 王羲之の蘭亭序はどのように鑑賞されてきたのか 【事前学習】指定テキストの136から141ページをよみ、該当時代の著名な作品を把握する。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った作品について、指定テキストの該当ページをよみ概要を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
中国における書の鑑賞 蘭亭序をモデルケースとして複製品の製作と受容を知る 【事前学習】北宋の四大家について、各人の伝記と主要な作品を調べてまとめる。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った作品について、指定テキストの該当ページをよみ概要を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
中国における書の鑑賞 米芾の書画蒐集とその鑑賞のありかた 【事前学習】指定したテキストの62から64ページを熟読 (2時間) 【事後学習】授業で扱った作品について、指定テキストの該当ページをよみ概要を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
中国における書の鑑賞 徽宗皇帝の書画コレクションとその鑑賞について知る 【事前学習】指定したテキストの65から66ページを熟読 (2時間) 【事後学習】故宮博物院のHPを閲覧し、作品データベースから興味のある作品を選定し、その概要を調べる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
中国における書の鑑賞 清の乾隆帝の書画鑑賞について 【事前学習】指定したテキストの148から152ページを熟読 (2時間) 【事後学習】故宮博物院のHPを閲覧し、作品データベースから興味のある作品を選定し、その概要を調べる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
日本における書の鑑賞を知る 正倉院宝物について 【事前学習】指定したテキストの68から73ページを読み、奈良時代の書作品を知る。 (2時間) 【事後学習】正倉院のHPを閲覧し、その歴史や成り立ちの理解を深める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
日本における書の鑑賞を知る 書画会を事例として 【事前学習】正倉院のHPを閲覧し、正倉院宝物データベースから興味のある作品を選定する。 (2時間) 【事後学習】国立歴史民俗博物館HPを閲覧し、書画会に関する資料について理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
日本における書の鑑賞を知る 手鑑、古筆の鑑賞とはどのようなものか 【事前学習】指定したテキストの74から81ページを読み、平安時代の書について理解を深める。 (2時間) 【事後学習】根津美術館、畠山美術館、出光美術館のHPを閲覧し、古筆作品にふれる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
日本における書の鑑賞を知る 東山御物をとおして、書画鑑賞のあり方を探る 【事前学習】指定したテキストの82から89ページをよみ、平安、室町時代の主要な書作品を知る。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った作品について、指定テキストの該当ページをよみ概要を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
「書は美術ならず論争」とはどのような論争か
【事前学習】指定したテキストの90から92ページをよみ、江戸時代の主要な書作品を知る。 (2時間) 【事後学習】授業で配布したプリントを再読する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
博物館制度の移入により書の鑑賞はどのように変容したか
【事前学習】指定したテキストの132から135ページを読み、表装の形式を理解する。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った作品について、指定テキストの該当ページをよみ概要を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
受講者各人が、書作品を一つ選定しどのような鑑賞方法が想定できるか発表していく(A-2-2)
【事前学習】文部科学省のHPを閲覧し、学習指導要領の内容を理解する。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った作品について、指定テキストの該当ページをよみ概要を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
受講者各人が、書作品を一つ選定しどのような鑑賞方法が想定できるか発表していく(A-2-2)
【事前学習】指定したテキストの156から162ページを読み、学校教育における鑑賞教育の位置付けを理解する。 (2時間) 【事後学習】授業で扱った作品について、指定テキストの該当ページをよみ概要を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
書の鑑賞の総括と問題解説(A-4-2)
【事前学習】指定テキストの資料編を読み、総ざらいをしておく (2時間) 【事後学習】授業で扱った、博物館、美術館のHPを閲覧し収蔵作品について復習する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 『『書の古典と理論』』 光村図書 2020年 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:授業への取り組みや提示した課題の習熟度、授業内のプレゼンテーションなどを評価します。(100%) |
オフィスアワー | 適宜、Canvas LMSで受け付けます。 |