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令和7年度入学者 | 教育学特殊講義3 | ||||
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教員名 | 廣田英樹 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 近代の学校教育の意味と役割を、①人間の解放、②人材の選別、③国民の育成という3つの事柄を軸にして、それらの18世紀から現代までの展開を、欧米の主要国と日本を取り上げて解説する。特に日本について取り上げる際は、文部科学省での勤務経験をもとに、行政の内部からの視点も交えて解説する。 |
授業のねらい・到達目標 | 学校教育の意味と役割は単一ではないこと、しかもそれらは常に未完成な状態で、国により時代により変化してきており、これからも変化していくだろうことを理解する。そしてこのことにより以下の力を身に付けることを目標とする。 (1)市民として、日本の学校教育の現状と、今後のあるべき方向性について、批判的に考察することができる。(A-1-3) (2)教師や親、あるいは地域住民などの当事者として、現実の学校で発生する諸問題について、どのように対応すべきかを自分自身で判断し、問題の克服に向けて取り組むことができる。(A-5-3) この科目は文理学部(学士(教育))のDP及びCP1,5に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業の形式は講義を基本としつつ、複数回のグループディスカッションの機会を設けることにより、他の人々と意見を交換し、その結果を他の人々がいる前で発表するということを経験してもらう。 |
授業計画 | |
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1 |
この講義全体の説明と、近代社会の成立について
【事前学習】「近代社会」という言葉について調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、近代社会とそれ以前の社会との違いを考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
2 |
フランス革命と近代の学校教育の父コンドルセ
【事前学習】フランス革命について調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、フランス革命の理想と近代の学校教育との関係を考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
3 |
ジョン・ロックの思想とイギリスの学校教育
【事前学習】ジョン・ロックについて調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、社会階級と学校教育との関係について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
4 |
フィヒテの思想とドイツの学校教育
【事前学習】19世紀以前のドイツは小さな国に分かれていたことを調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、国民の育成と学校教育との関係について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
5 |
フランス革命が失敗した後のフランスの学校教育の展開
【事前学習】フランス革命がナポレオンの敗北で終わり、王政復古を経て第三共和制となる歴史を調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、第三共和制の下で再生された学校教育について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
6 |
日本と米国の学校教育
【事前学習】幕末から明治維新に至る歴史について調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、日本と米国の学校教育の歴史について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
7 |
教育の思想家たちーペスタロッチからデューイまで
【事前学習】ペスタロッチが何をした人か調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、数多くの教育の思想家たちが何を考えてきたのかを考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
8 |
日本の敗戦と教育基本法の制定
【事前学習】第二次世界大戦が日本にどのような被害をもたらしたのか調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、教育基本法によって日本の教育がどう変わったのかを考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
9 |
欧米諸国で起きた学校教育に対する批判と改革
【事前学習】1968年に世界で「学生運動」が活発化したことについて調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、この時代に、それまでの学校教育の何が問題とされたのかを考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
10 |
日本の学校教育の変化その1-「教育問題」の出現
【事前学習】「校内暴力」という言葉について調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、進学率の上昇とそれがもたらした負の側面について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
11 |
日本の学校教育の変化その2-「教育改革」の開始
【事前学習】「ゆとり教育」について調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、1980年代から現在まで続く日本の教育改革について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
12 |
国際的な学力調査が意味するもの
【事前学習】PISA(生徒の学習到達度調査)について調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、国際的な学力調査が示す日本の教育の特徴について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
13 |
児童の権利条約について
【事前学習】「コルチャック先生」について調べておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、児童の権利条約と日本の教育の課題について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
14 |
これからの学校教育
【事前学習】日本の学校教育をよりよいものにするにはどうしたらよいか考えておく (1時間) 【事後学習】授業を振り返り、現在の学校教育が直面する新しい諸課題について考察する。 (2時間) 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
15 |
試験と講義全体のまとめ
【事前学習】いままでの講義全体を復習しておく (2時間) 【事後学習】講義全体を振り返り、関心を持ったことや、自分の理解が十分ではなかったことについてさらに学びを深める。 【担当教員】廣田英樹 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 広田照幸 『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか (ちくまプリマー新書)』 筑摩書房 2022年 本田由紀 『「日本」ってどんな国-国際比較データで社会が見えてくる (ちくまプリマー新書)』 筑摩書房 2021年 参考書は、教育についてさらに考えを深める学びの糸口を見つけるためのものなので、かならずしも読まなくてよい。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(50%)、授業参画度:50(出席とグループディスカッションへの参画)(50%) 試験は、基本的な知識・理解を問う問題と、自分自身の意見を述べる論述問題を出題することを予定している。前者については決まった正解があるが、後者については決まった正解はなく、自分自身の考えがきちんと述べられているかどうかを重視する。 |
オフィスアワー | 対面授業終了後に、質問、相談などを受け付ける。 |