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国際社会論

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令和2年度以降入学者 国際社会論
教員名 石岡丈昇
単位数    2 学年 2・3 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業でおこなう
授業概要 国際社会論とは「国」の「際(きわ)」を考察する学問である。この見解に基づき、移民や移住、さらには被差別者をめぐる抑圧や暴力、それに対する抵抗のありようを、エスノグラフィの古典の読解と紹介を通じて、多角的に検討していく。そこから「国」の「際」に生きることがどのような経験を構成するのかについて、社会的想像力を作り上げる。

また「国」の「際」を見ることは、昨今、さまざまに取り上げられるようになった「ダイバーシティ(多様性」)をめぐる議論を、より掘り下げて展開することを可能にするだろう。この観点から「ダイバーシティ」概念をめぐっても批判的に検証する。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
国際社会論の理論と方法を、具体的なエスノグラフィ研究の成果と照らし合わせつつ検討していく。社会学が本来的に備え持っている比較という方法について、受講者がその特徴を説明できるようになることを本授業のねらいとする。

<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。
・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力)

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 【講義】教科書を用いながら、講義形式で学習していく。本授業の事前・事後学習は,以下に記載の学習時間を目安とする。なお、各回における受講生からの報告や質問、提出されたミニレポートについては、Canvasなどを用いて応答しつつ、受講者全体にフィードバックされるように授業を展開する。また翌週の回においても、前回の講義で取り上げた重要な論点や質問について解説する時間を設ける。レポート(リアクションペーパー)については、採点・記述のポイントを提示しつつ、複数のレポート例をもとにコメント・解説をおこなう。
授業計画
1 「国際」社会論とは(A-5-3)
 社会学的に国際社会について考える上で、どのような視座を取る必要があるのかを考える
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを理解する (2時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (2時間)
【授業形態】対面授業
2 移住と家族(1)フィリピン出身の移民家族の事例から(A-5-3)
 参考資料:石岡丈昇「複数のボーダー——ある在日フィリピン人家族の経験から」『ボーダーとつきあう社会学』風響社、2024
【事前学習】配布資料の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (2時間)
【授業形態】対面授業
3 移住と労働(2)フィリピン人技能実習生による野菜生産の事例から(A-5-3)
 参考資料:飯田悠哉「棄てさせられているのは誰か?」『Posse』53号、2023
【事前学習】配布資料の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (2時間)
【授業形態】対面授業
4 方法としてのエスノグラフィ(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「序章 アフリカ―都市との出会い」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (2時間)
【授業形態】対面授業
5 「下から」見るグローバリゼーション(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「第1章 都市社会の素顔」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (2時間)
【授業形態】対面授業
6 植民地主義と植民都市(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「第2章 ナイロビ物語―出稼ぎ民の町の成り立ち」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (2時間)
【授業形態】対面授業
7 生活実践から見たグローバルサウス(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「第3章 カンゲミ生活誌―出稼ぎ民の日常」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (2時間)
【授業形態】対面授業
8 中間試験
 これまでの講義内容の理解度を確認する試験の実施
【事前学習】これまでの講義内容を復習しておく (5時間)
【事後学習】試験問題を解き直す (2時間)
【授業形態】対面授業
9 都市と農村のダイナミズム(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「第4章 マラゴリ村落生活報告―出稼ぎ民の母村」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (1時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (1時間)
【授業形態】対面授業
10 エスニシティから見た国際社会論(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「第5章 都市生活の逆説―出稼ぎ民の閉じられた世界」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (1時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (1時間)
【授業形態】対面授業
11 「弱者の武器(weapons of the weak)」とは何か?(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「第6章 都市生活の想像力―出稼ぎ民の開かれた世界」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (1時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (1時間)
【授業形態】対面授業
12 植民地支配と二重意識(A-5-3)
 参考資料:【本講義教科書】「結章 二つの世界を超えて―日常性の抵抗」松田素二『都市を飼い慣らす』河出書房新社、2026
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (1時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (1時間)
【授業形態】対面授業
13 「国」の「際」で発動する強制移住(A-5-3)
 参考資料:Pierre Bourdieu & Abdelmalek Sayad, 2004, Colonial rule and cultural sabir, "Ethnography" 5
【事前学習】参考資料を読んでくる (1時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (1時間)
【授業形態】対面授業
14 期末試験
 本講義全体の理解度を確認する試験の実施
【事前学習】本講義の内容を総復習する (1時間)
【事後学習】試験問題を解き直す (1時間)
【授業形態】対面授業
15 試験結果のフィードバック、および本講義のふりかえり(A-5-3)
【事前学習】試験に出題された内容を理解し直す (1時間)
【事後学習】リアクションペーパーを執筆する (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 松田素ニ 『都市を飼い慣らす——アフリカの都市人類学』 河出書房新社 2026年 第1版
教科書を用いながら講義を行うため、受講者は購入した上で受講してください。なお、教科書は第3回目以降に使いますので、初回講義から持っておく必要はありません。なお教科書を用いない講義回の資料については、Canvas上で共有します。
参考書 石岡丈昇 『エスノグラフィ入門』 ちくま新書 2024年
好井裕明ほか編 『ボーダーとつきあう社会学——人々の営みから社会を読み解く 』 風響社 2024年
岸政彦 『ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年12月 (NHK100分de名著)』 NHK出版 2020年
本講義の内容を踏まえて、さらに勉強したい学生に3冊の参考書をあげています。『エスノグラフィ入門』は担当教員による著作で、フィールドワークやエスノグラフィとは何かということが書かれた新書です。『ボーダーとつきあう社会学』は「国」の「際」でせめぎ合うボーダーを考える上で示唆に富むエッセイ集です。『ブルデュー『ディスタンクシオン』』は、本講義で何度も紹介するフランスの社会学者ピエール・ブルデュー(1930〜2002)の主著を解読する入門書です。
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、レポート:毎回のリアクションペーパーを総合的に評価する(20%)
より具体的には、中間試験40%、期末試験40%、リアクションペーパー20%となります。
オフィスアワー メールで事前に日時を決めた上で、個別にZoomで対応する。
備考 シラバスの内容は、受講者の学習状況を考慮して、変更することがある。 なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。

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