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| 令和2年度以降入学者 | 福祉政策論 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 中野航綺 | ||||
| 単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
| 科目群 | 社会福祉学科 | ||||
| 学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 | ||
| 授業形態 | 対面授業 |
|---|---|
| 授業概要 | 社会福祉とは、対人支援の実践であると同時に、その支援を規定するさまざまな制度政策を理解し運用することであり、また支援をより意義のあるものとするために政策・制度を立案することである。効果的・実践的なソーシャルワークを行うためには、それを営む基盤となる社会福祉政策の内容と仕組みを把握し、活用し、分析できることが欠かせない。 そこで本授業では、福祉政策とそのメカニズムを説明し、行政学的知見に基づく枠組みを用いて事例や制度を分析できるようにする。 本授業では主に3つのパートから授業を構成する。 第1に、福祉政策とは何かについての概要を整理し(第2回・第3回)、福祉政策と他の政策との共通点や相違点を列挙できるようにする。また、社会福祉政策の歴史やその時代ごとの主要な社会問題を特定し、現代の社会問題と比較しながら、その変遷を説明できるようにする。 第2に、福祉政策の政策過程を分析する(第4回~第7回)。 各制度・政策を通じて、福祉サービスの供給手段を分類し、政策が決定される過程を説明できるようにする。また、社会の統治構造や地方分権の仕組みについて、具体的な政策評価の方法も含めて説明できるようにする。 第3に、福祉政策の実施体制を明らかにする。 国家レベルの政策の在り方を踏まえ、市区町村レベルでの政策実施やサービス供給の構造を説明し、民間部門との連携や役割分担の事例を挙げられるようにする。また、それらを支える理論や財政的背景を整理し、相談支援の現場における特徴や専門性を説明できるようにする。 以上を通じて、学生は社会福祉の実践の背後にある政策と理論を説明し、制度を効果的に運用し、改善策を提案できる能力を養う。 |
| 授業のねらい・到達目標 | 【授業のねらい】 福祉政策とその理論的枠組みを学び、行政学的視点から政策の形成・実施・評価のプロセスを分析するとともに、現場の実践と制度との関係を的確に説明し、実践に活用できる力を身につける。 【到達目標】 ・福祉政策の基本概念を説明できる。 ・福祉政策の歴史的展開とその時代背景を整理し、説明できる。 ・政策過程の各段階(手段選択・決定・実施・評価)の仕組みを図解または事例を用いて説明できる。 ・福祉政策の実施体制、公私関係論の変化、自治体財政の仕組みを比較・説明できる。 ・実際の政策事例や現場の相談支援業務の特徴・専門性を事例から特定し、制度改善の方向性を論じられる。 ディプロマポリシーとの関係 この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のDP及びCPの1~4に対応する。 ・福祉政策の基本概念を説明できる。(A-1-2/3) ・福祉政策の歴史的展開とその時代背景を整理し、説明できる。(A-1-2/3,A-2-2/3) ・政策過程の各段階(手段選択・決定・実施・評価)の仕組みを図解または事例を用いて説明できる。(A-1-2/3,A-3-2/3) ・福祉政策の実施体制、公私関係論の変化、自治体財政の仕組みを比較・説明できる。(A-1-2/3,A-3-2/3) ・実際の政策事例や現場の相談支援業務の特徴・専門性を事例から特定し、制度改善の方向性を論じられる。(A-1-2/3,A-4-2/3) |
| 授業の形式 | 講義 |
| 授業の方法 | ・CanvasLMSにてリアクションペーパーにコメント等を記入し、提出すること。提出をもって出席とする。 ・リアクションペーパーに対するフィードバックは授業開始時に行う。積極的な書き込みを期待する。 ・実習等で欠席する場合については、学科事務室を通して欠席届を提出すること。なお欠席分については、Canvas LMSに掲載する授業スライドならびに教科書を参考として自習すること。 ・対面参加が困難である旨の配慮申請を学生支援室に行い、認められた学生については、教員の許可を受けてZOOMにてオンライン参加することができる。 |
| 履修条件 | ・本科目は社会福祉士国家試験の「社会福祉の原理と政策」に対応しており、国家試験受験を考えている者は履修する必要がある。 ・社会福祉士取得希望の有無にかかわらず、将来公務員を志望し政策形成に携わる者、卒業論文等で社会政策や海外比較に関するテーマを検討している者、社会における福祉について幅広く考えたい者には受講を勧める。 |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 |
イントロダクション:福祉政策とはなにか(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第1章を通読し、政策とはなにかの基礎的理解を行う。 (3時間) 【事後学習】講義内容を踏まえ、福祉政策の定義を自分の言葉でまとめる。 (1時間) 【担当教員】中野 【授業形態】対面授業 |
| 2 |
福祉政策の歴史(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第2章を通読し、社会福祉概論や公的扶助論等で学んだ、福祉政策の歴史を確認する。 (1時間) 【事後学習】自身の興味のある政策を中心に、その政策がどの時代のどういった社会情勢を背景として成立したかを調べる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 3 |
社会問題の変化(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第3章を通読し、社会問題をめぐる政府の勧告文書等について、何を「社会問題」と見なしてきたのかを確認する。 (1時間) 【事後学習】現代社会問題と政策変化の関連を整理し、自身の興味のある政策が、どの時代にどういった文脈で「社会問題」として認識されてきたのかをまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 4 |
政策手段とはなにか(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第4章を通読し、普遍主義・選別主義など基礎的な政策語彙を確認する。 (1時間) 【事後学習】自身の興味のある政策を中心にどのような手段を用いて社会問題の解決が行われているかを調べる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 5 |
福祉政策と政策過程(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第5章を通読し、政策形成過程でみられる一般的な策定過程を理解する。 (1時間) 【事後学習】自身の興味のある政策を中心に、どのような過程をたどって政策が形成されたのかをまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 6 |
福祉政策とガバナンスの変化(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第6章を通読し、行政手法に関する語彙(ニュー・パブリック・マネジメント)などの意味を整理する。 (1時間) 【事後学習】行政のあり方の通時代的変化が、自身の関心のある福祉政策に、どのような影響を与えてきたのかについて、マクロ・ミクロの両面で考えてまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 7 |
福祉政策の計画と評価(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第7章を通読し、自分の関心のある政策分野について、住んでいる地域でどのような行政計画が策定されているか調べる。 (1時間) 【事後学習】事前学習で調べた行政計画を読み、授業で学んだ内容と照らし合わせて、その特徴を理解する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 8 |
福祉政策の実施過程①(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第8章を通読し、論じられる供給モデルで扱われる各種のアクターとその具体例を確認する。 (1時間) 【事後学習】自身の関心のある社会福祉サービスや制度においては供給主体としてどのようなアクターが考えられるかを検討する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 9 |
福祉政策の実施過程②(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第9章を通読し、福祉サービスにおける公私関係において、各アクターはどのように協力して制度・政策を担っているのかを理解する。 (1時間) 【事後学習】授業を踏まえ、自身の関心のある政策分野では、どのような供給体制が取られているのか、またどのようなモデルを使うとよりよく理解できるかをまるのかを検討する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 10 |
ゲストスピーカーによる講義(A-1、A-2、A-3、A-4)
【事前学習】これまでの授業を復習し、政策過程における現場レベルの取り組みについて具体的に質問したいことをまとめる。 (1時間) 【事後学習】講義内容をもとに中間レポート案の素案を作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 11 |
課題研究:中間レポートの執筆(A-3,A-4)
【事前学習】ゲストスピーカーによる講義を振り返り、素案を参考にしながらレポートの構想を練る。 (2時間) 【事後学習】レポートを執筆し、またその内容について、根拠となる参考文献等が正しく引用できているかを確認する。 (2時間) 【授業形態】課題研究 |
| 12 |
政策現場における相談援助業務(A-3,A-4)
【事前学習】教科書第10章を通読し、今日の福祉政策における相談支援の位置づけを確認する。 (1時間) 【事後学習】実習やフィールドワーク、インターンシップ、ボランティアなど、福祉の現場での経験に引き寄せながら、政策と相談支援の関係の理解を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 13 |
ローカル・ガバメントの専門性・裁量(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】教科書第11章を通読しながら、「専門職」とはどのようなものを指すのか、福祉専門職はその中でどのような立ち位置にあるのかを確認する。 (1時間) 【事後学習】実際に自分が関わった他の専門職等との関係を踏まえながら、相談支援の専門職としてのソーシャルワーカーの立ち位置について自身の考えをまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 14 |
福祉政策と自治体財源(A-1、A-2、A-3)
【事前学習】自身の住む自治体について、社会福祉・社会保障の予算規模を調べる。 (1時間) 【事後学習】事前学習で調べた自分の住む自治体の社会福祉・社会保障予算について、授業で学んだ内容と照らし合わせながら、その特徴をまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
| 15 |
期末試験の実施並びに学習到達度の確認のための解説(A-3,A-4)
【事前学習】第1~14回までの内容を復習する。 (3時間) 【事後学習】本科目の学習内容で不明確であった点を復習・整理する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 畑本裕介 木下武徳 『これからの福祉政策 ローカルの視点から考える』 有斐閣 2024年 |
| 参考書 | 坂田周一 『社会福祉政策 第4版』 有斐閣 2020年 第4版 |
| 成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、レポート:授業期間内に予定している、ゲストスピーカーによる講義を聞いて、レポートを作成してもらいます。内容並びに形式を判断材料として評価します。(20%)、授業参画度:リアクションペーパーへの提出状況をもとに評価します。(10%) ・第10回・第11回を除き、リアクションペーパーの提出が10回に満たない場合は、学習が継続的に行われていると認める事が出来ないため、期末試験の受験資格を失います。 ・第10回の講義は、本科目の重要な評価対象である「中間レポート」の基盤となります。講義内容を理解した上で中間レポートを作成してもらうため、第10回を欠席(やむを得ない事情を除く)した場合は、レポートの提出資格を失うこととします。あわせて期末試験についても受験資格を失うものとします。 ・第11回は課題研究とし、レポートの執筆を行ってもらいます。そのためレポート課題の提出をもって、リアクションペーパー1回分とみなします。 ・中間レポートはゲストスピーカーにも共有し、フィードバックをいただく予定です。 |
| オフィスアワー | 火曜日午前中:研究室にて対応します。なお、あらかじめメール等で連絡をいただけると幸いです(nakano.koki[a]nihon-u.ac.jp)。 |